【N.ハリス『イデオロギーの世界』2】
英語タイトルは、
社会に於ける信仰、
副題は、
イデオロギーの問題、
となっていて、
出版は1968年です。
宗教、法、国家にまつわる問題は、
信仰の問題を避けて通れない。
上記書を入手した経緯は、
すでに不明で、
せいぜい、思考訓練の素材とみなしたのでしょう。
イデオロギー上の概念操作ができるのか。
そんな意図から調達したのかもしれない。
米ソ対決の時代は、
イデオロギー上の問題をどうするのか、
これは一大問題だったのでしょう、ね。
こちらは、
マルクス思想上の人間論の弱点探しを
かなりしていたような記憶がよみがえります。
つまり、
マルクス思想の信仰的弱点を
みつけていく、と。
普遍思想を詐取するイデオロギーには
必ず思想上の弱点がある、というのが、
こちらの本能的な嗅覚になります。
待てよ、必ず弱点があるはずだ、と。
だから、積極的に思想構築するよりも、
先行イデオロギー・イズムをまずは壊す、と。
イズム・イデオロギーに潜む背景は何か、と。
まぁ、文系上の問題、社会科学上の問題は、
そのほとんどは概念操作に帰結するところがありますので、
その論理構成の不備を突く、と。
しかし、そういうのは、
政策的頭とは別ですから、
何か積極的に構築していくことにならない。
政策的頭は、
かなり経験主義的ですので、
そんなりすんなりとはいかず、
必ず、利害調整が絡む、と。
また、
個別事例の問題解決というコイル上の問題も、
相当に経験主義的なところがあります。
総じて、8割解決するにはどうするか、
これを念頭に置いて、解決策を組み立てますので。
その場合、確率的に解決策を構築することが
ポイントになります。
ダ=ヴィーン∀!!
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