【M.ウェーバーの宗教社会学】
経済史に在籍していますと、
M.ウェーバーの洗礼を受けることになり、
Wirtschaft und Gesellschaft
という大著と格闘することになります。
これは、
院時代の経済史演習のテキストでした。
とくに、分業論と所有論の立て方の分析が主でしたけど。
明確に、
東大の大塚史学の
ウェーバーとマルクスの折衷主義に対して、
いかに対抗していくかが、根底にありました。
彼の『共同体の基礎理論』の基盤をいかに崩すか、と。
ところで、
ウェーバーの宗教社会学の中で、
一番わかりにくいのが、
『古代ユダヤ教』であり、
プロテスタント系の人からすると、
どうして、ウェーバーが、
古代ユダヤ教にこだわりすぎるのかが
了解しがたいのだ、とか。
それにしても、
ウェーバーの外在的な宗教社会学を
くぐりぬけますと、
内在的な立場を採用しなくなります。
つまり、メタ判断が主になってくる、と。
一刀両断でばっさり、斬り捨てる癖がつきます。
用・無用で判断していきますので、
妙なこだわりを持たないのがメリットともいえるでしょう。
するのか、しないのか。
とにかく、
見切りはさっさとつけ、
取捨選択を迅速にしていく、と。
だが、
ウェーバーのあとの方法論主義者の中で、
一番手強いのが、K.ポパーでしょうか。
こういう内在的なごりごり主義者というのは、
同じ文脈で勝負しても仕方ないので、
メタ判断でばっさりと切る他ないでしょう。
結論的にいえば、
宗教イデオロギーにこちらが捕獲されないのは、
イズム的なものを、
外在的にメタ判断してしまうから、と
言っておきましょう。
シュタイナー思想を検討しても、
彼のイズムに捕獲されないのは、
メタ判断してしまうから、と。
使えるものだけを抽出するだけですから。
使えないものはばっさり斬り捨てる、と。
ダ=ヴィーン∀!!
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