C.Wの二冊についての他者レビュー

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【C.Wの二冊についての他者レビュー】


何を検討したとしても、
どこかで切上げ終了のときがくる。
結局、問題意識を持たないで検討しても、
素通りになるので、時間の無駄ともいえる。
さて、
下記の「超能力者」については、
みたのか、みなかったのか、
そしてその内容については、
いまでは全く記憶にない。
また、「現代殺人の解剖」は未見。
そして、「夢見る力」については未見。
多分、上記については、
おまけ的なもので、C.Wの力量をみるには、
周辺的なものといえようか。
http://www.yo.rim.or.jp/~nohara/book_review2.html#%E3%80%8C%E8%B6%85%E8%83%BD%E5%8A%9B%E8%80%85%E3%80%8D
△「超能力者」コリン=ウィルソン著 中村保男訳 河出文庫
 せっかく「現代殺人の解剖」で「感動した」と記したのに、これと次の一冊とには首をひねった。
 まず本書だが、ここで取り上げられている三人の超能力者について云々する気はない。まあそういうこともあるのかもしれぬと思う。しかしそれらの人物の言っていることや著者の感じた印象が真実であるとしても、「だからどうした」としか思えないのである。ウィルソンの意見にはところどころうなずけることもあるのだが(【本書より】参照)。
 内容からは外れてしまうが、僕は「どんな事柄についても、その原因を変更不可能なものに帰してはならない」と思っている。例えば、日常よく出くわすものの中で一番うんざりさせられるのは占いの類だ。自分あるいは他人のことを説明するのに血液型だの生年月日だの星座だの人相だの手相だの先祖の行為だの—-つまりその人には変えることのできないもの—-を用いるとしたら、結局はそれらを「どうしようもないもの」として扱っていることになるのではないか。それでは努力することに意味がなくなってしまう(どうやったら血液型なんて変えられる?)。「○座の○型だから」なんていうセリフを聞くと反吐が出そうになるのだ。
 ウィルソンは、オカルティックな解釈をするという行為のこの側面を自覚していないように見える。倫理的な人だから随所にポジティブな態度が垣間見えるのではあるが、どこでどういう操作をしているからか(僕にはわからないのだが……)奇妙にねじれながら彼なりの論理におさまっているようである。それが非常に気持ち悪い。
【本書より】
 挑戦によって刺戟されると、人間はすばらしいものとなる。生活が平穏だと、私たちは最も抵抗の少い道を選び、どうしてこんなに退屈なのだろうと首をかしげる。決然として能動的な男はあまり「運」に注意を払わない。ことが順調に運ばなくなると、彼は深く息を吸って努力を倍加する。しかも、自分にとって最も深い幸福の時は、こういう努力をしたあとにやってくることが多い、とすぐに気づくようになる。受動的な生き方—-生存—-に慣れてしまっている男は何かにつけて「運」を持ち出し、それが一つの固定観念となる。(P85)
△「夢見る力」コリン=ウィルソン著 中村保男訳 河出文庫
 コリン=ウィルソンによる文学論。巻末の「参考文献」を見ればわかるように、びっくりするほどたくさんの作家・作品が論じられている。いっとき文学作品を「テキスト」として読むやり方が流行っていたが、ウィルソンは文学作品に盛り込まれている「思想」を問題にする。世界に意味を見出せなくなっている文学の「衰弱」に彼はいらだっているようである。
 著者の態度そのものには共感するところが多い。ただし、ひとつひとつの分析については疑問なきにしもあらず(例えばドストエフスキーの作品を行き当たりばったりの粗雑なものとする論が出てくるが、我々は「謎とき」シリーズによってそれが誤りであることを知っている)。よって、△をつけた。途中で嫌になり斜め読みしてしまったので、ここにはあまり多くを記せない。
 いちおうコリン=ウィルソンについては、この辺で切り上げることにしようと思っている。
【本書より】
 ひょっとしたら、文学のペシミズムは、通例、知的怠惰のあらわれではないのか。ペシミズムは杜撰な思考を蔽い隠す便利な蓑として使われることがあるのだ。それは、多くの悲劇の結末でやたらに人が死ぬのと同じように、完結しているという印象を生みだす。実証主義と同様に、ペシミズムは、みずからの狭隘な領土の境界の外にあるすべてのことを考慮にいれるのを拒むことで、自身の純粋性を保っているのだ。なるほど、それ自体の領域の中で検討してみれば、ペシミズムは殆ど反駁できないものなのである。(P24)

普通に、素人の読者は、
読んだ、面白かった、愉しかった、という程度の
感想文で終わることが多い。
こちらの調査は、
一冊1ヒント抽出でよしとしているので、
やはり、抽出主体の問題意識設定の有無が肝心とみている。
そして、ある程度の専門性をもたないでする検討は、
単なる趣味娯楽の類であり、
個人的満足の有無でもって終了となる。
レビューは、その人の生き様の反映であり、
「つまらない」という評価は、
感想者のつまらなさの反映投射でもある。
逆にいうと、
「つまる」ところを抽出すればいいじゃないか、
となるだけだろう。
ダ=ヴィーン∀!!

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