C.ウィルソンのオカルト本は「トンデモ本の世界」的作用がある

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【C.ウィルソンのオカルト本は 「トンデモ本の世界」的作用がある】

日本版「トンデモ本の世界」の
英国版がC.ウィルソンのオカルト本かな、
という感じがしてきた。
つまり、読まなくてもよい駄本を選別するのに、
役立つということ。
あるいは、どんな人物の知識に依拠すると、
迷路にさ迷わなくてもよいかの指針になりえること。
これでもかというくらいに、
英語文献を紹介してくるので、
おいそれとは早いスピードで英書を消化しきれない者に
とっては、ウィルソン的な英書世界の紹介は、
文献整理をするのに役立つ、ということ。
とくに、
これは重要であるとか、
この人物に教えられたとか、
そういうものをガイドにすると、
問題の核心の近くまで接近することが
できる。
ほとんどの記述が、
紹介、引用、概要説明であり、
これほど、知らないことについての説明があると、
ははーん、これは、読まないで済ませることができる、と。
ちなみに、
ウィルソン本で翻訳されていないものについては、
さほど、重要なものはないといってもよい。
ほぼ、重要文献は翻訳されている、と。
そして、
ウィルソンの150冊ばかりの著作の中で、
もっとも、売れたのが60年代の『オカルト』であった。
もっとも、こちらは、
この『オカルト』という紹介本については、
さほどの感銘を受けていないし、
二点くらいしか記憶に残っていない。
また、往昔、
オカルト関連本の1/3を処分したことからも、
浅く、広く、薄い、という印象を受けており、
あまり役立つこともないと感じてしまった。
というのは、こちらはオカルト技術を探索していたので。
人物論的な記述をあまり歓迎していなかった。
それは、たまたま、
ウィソンの中期のオカルトサイクルに
限定して検討したからと思っている。
それにしても、
本人があまり得意としていなかった分野の
オカルト本が最も売れた、というのは、
皮肉かもしれない。
ダ=ヴィーン∀!!

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