【サファイアと鉛は土星の感覚】

土星の内部は病気感覚、
土星環は治癒感覚と、
シュタイナーは対比させるところ、
土星型惑星は、
固体惑星というよりか、
気体惑星なので、
鉛が土星の内部、
サファイアが土星環に相当するとも
解されます。
もっとも、鉛、サファイアがともに、
土星の内部に相当するとすれば、
土星環に相当するものは、
他にあるのかもしれない。
いかに、気体惑星だとしても、
中心のコアは金属だろうと推定されます。
ところで、シュタイナーの天体宇宙論は、
土星から始まります。
しかも、地球から土星が分離したと仮説します。
いわゆる地球が宇宙の中心のような発想をしますから、
古代宇宙論をそのまま継承している観があるようです。
しかし、これはあくまでも仮説ですから、
その仮説による他の説明にどこまで合理性が
認められるか、ですね。
だから、数字だけの現代の天文学からは区別されます。
さて、土星をシュタイナーは二極的に把握します。
一つは、無限の空虚として、
二つは、意志の霊的存在として。
もっとも、いきなり二極を読み込むのは、
彼の直観に基づくもので、格別の根拠はない。
さらに、興味深いのは、
土星存在の「前」という時間がないとすること。
時間的な始まりが土星存在から開始されるとするので。
時空の分解過程が、土星存在から開始されると仮説しています。
こういう仮説は、存在論的な仮説であり、
ここにおいて、認識論は一切不要です、ね。
現代人は認識論的偏向に陥っていますから，
上記のような時空の存在論的統一を土星存在に
なぞらえるという発想にはついていけない。
というか、
認識論的発想を超える思考の存在論的了解の構えに
なります。
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