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【再掲載】【KillerCoilの秘密】 【石塚正英 によるフレイザー金枝篇講義12回】
神と悪魔の両義交互関係性。
これを石塚はしっかり認識している、
というか、
そういう認識モデルを構築したがる。
いつでも
神は悪魔に転落するし、
悪魔は神になりえる、
という関係性を重視する、
ということ。
だから、
善なるものを求めて悪魔と遭遇する
というパラドクスを体験してしまう
ドジマヌケの方が跡を絶たない。
そういう物語は、『ルーダンの悪魔』が典型。
つまり、
おいかける順番が逆なんです、ね。
悪魔をきわめていくと神と遭遇していく、と。
つまり、
悪との向き合いがない人は、善との遭遇はない。
逆にいうと、
善ばかり求めているは容易に悪に転落していく、と。
何を言いたいのかというと、
物事の片面しかみないようにするのは、
やはり、片手落ちだということ。
以下、石塚の金枝篇講義の目次。
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https://www.shahyo.com/?p=9509
フレイザー『金枝篇』は、
つとに文学・芸術・学術の諸分野で話題になってきた基本文献である。
学術研究のために完結版の翻訳を神成利男から引き継いできた意義をオンライン解説講座で語り続けた記録。
全巻を貫くキーワード〔呪術(magic)〕は、モノとヒトの〔存在(be, being)〕を前提にしている。『金枝篇』によって炙りだされる呪術の世界は、モノを動かすヒトを主体として、ヒトがこの地球上に生きて存在していることの意味を否応なく実感させる。呪術を介してヒトはフェティシュやアニマを動かすが、それらに動かされもする。それは自然界で完結している。その自然界で双方が交互的に〔存在する〕ことの、その関係性を私はあえて「オントロギー」という術語で表現している。(はしがきより)
目次
はしがき
I フレイザーde 書斎の煌き
オンライン連続講座【フレイザーde 書斎の煌き】(全12講)実施記録
フレイザー金枝篇連続講座参加者名簿
第1章 呪術の意味と効力・呪術と科学・自然を制御する呪術
〔フレイザーde 書斎の煌き〕オンライン連続講座開講にあたって/1 『金枝篇』第一部(第1巻・第2巻)の概要/2 呪術の意味と効力/3 呪術と科学/4 自然を制御する呪術/▪質問・感想コーナー
第2章 肉体の危機は霊魂の危機・開放原理としてのタブー
*フレイザー『金枝篇』第二部(第3巻)解説 1 第二部の概要/2 肉体の危機は霊魂の危機/3 開放原理としてのタブー/▪質問・感想コーナー
第3章 フェティシズムとアニミズム・神々は儀礼から生まれた
*第三部(第4巻)解説 1 第三部の概要/2 フェティシズムとアニミズム/3 神々は儀礼から生まれた/▪質問・感想コーナー
第4章 神話の意味・神話世界の母神的性格
*第3講の補足説明/*第四部(第5巻)解説 1 第四部の概要/2 神話の意味/3 神話世界の母神的性格/▪質問・感想コーナー
第5章 やらわれる神々ディオニューソスとスサノヲ・競技
*第五部上(第6巻)解説 1 第五部上の概要/2 やらわれる神々―ディオニューソス/3 やらわれる神々―スサノヲ/4 競技/▪質問・感想コーナー
第6章 神を食べること・ベンヤミンのアウラと本物の神
*第五部下(第7巻)解説 1 第五部下の概要/2 神を食べること/3 ベンヤミンのアウラと本物の神/▪質問・感想コーナー
第7章 神殺しから犠牲殺しへ・キリスト磔刑譚
*第六部(第8巻)解説 1 第六部の概要/2 神殺しから犠牲殺しへ/3 キリスト磔刑譚/▪質問・感想コーナー
第8章 火祭・外魂のフォークローア
*第七部(第9〜10巻)解説 1 第七部(上・下)の概要/2 火祭りのフォークローア/3 外魂のフォークローア/▪質問・感想コーナー
第9章 進化主義学説の歴史的意義・〔呪術から科学へ〕の21 世紀的意義
1 進化主義学説の歴史的意義/2 〔呪術から科学へ〕の21 世紀的意味/▪質問・感想コーナー
第10章 明治日本におけるフレイザー受容・南方熊楠と柳田国男
1 明治期日本におけるフレイザー受容/2 南方熊楠と柳田国男/3 パトリオフィル/▪質問・感想コーナー
第11章 高木敏雄・折口信夫・出口米吉・松村武雄・羽仁五郎
1 高木敏雄/2 折口信夫/3 出口米吉/4 松村武雄/5 羽仁五郎/▪質問・感想コーナー
第12章 満鉄調査部におけるフレイザーへの注目
1 満鉄調査部におけるフレイザーへの注目―哲学者の大井正を事例に/2 〔フレイザーde 書斎の煌き〕講座(全12回)を振り返って/▪質問・感想コーナー
Ⅱ フレイザー『金枝篇』に学ぶ
第13章 フレイザー『金枝篇』を読む―ビブリオ・ライブ連続講座
はじめに―講座企画案内文から/*第1回 南方と柳田を魅了したフレイザー 1 連続講座の趣旨説明/2 監修者序文から/3 今後の方針・予定/*第2回 呪術の意味・呪術と科学・自然を制御する呪術 1 アクシデントを乗り越えました/2 共感呪術とその2分野/3 野生人と未開人の違い/4 呪術と宗教/5 アフォーダンス理論に学ぶ/6 今回の意義と今後の予定
第14章 人(one-self)と自然(another-self)のbe 動詞連合
はじめに/1 人類学の存在論的転回/2 唯物論的人間学あるいは人間学的唯物論/3 他我相関的唯物論/4 人類学・人間学と人間科学の連携/むすびに
第15章 済州島の民俗儀礼―巫女と海女への歴史知的アプローチ
はじめに―問題提起/1 シンバンの呪術的巫儀/2 チャムスの儀礼チャムスグッ/3 済州島儀礼民俗への歴史知的アプローチ/むすびに
第16章 大嘗祭における呪術性の再検討 ―折口・フレイザー・ド= ブロスをヒントに
はじめに/1 『金枝篇』〔王殺し〕の概要/2 折口信夫の大嘗祭研究〔真床覆衾〕/3 宮田登の大嘗祭研究〔大行天皇〕/4 岡田莊司による折口学説批判について/むすびに
第17章 コロナ禍にみる呪術的闇と科学的闇 ―フレイザー『金枝篇』を参考に
はじめに/1 環境(ウイルス)の凝固結晶としての人間身体/2 敵とは、あるいは見えない恐怖とは何か/3 逃げるは恥だが役に立つ/むすびに
第18章 ヤップ島に残る巨大な円形石の歴史知的意味 ―道徳的交換価値への架橋
はじめに/1 聖なる石としての円形石/2 サン= シモンの道徳的交換理論/3 トロブリアンド島の聖なる首輪・腕輪の儀礼的交換方式「クラ」/4 儀礼的交換の対象としての翡翠/むすびに
*初出一覧
*索引
初出記事は下記ご参考。
https://plaza.rakuten.co.jp/juksmile/diary/202206190003/
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