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【KillerCoilの秘密】 【霊と金: スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書) 新書 – 2009/5/16(批判本) 櫻井 義秀 】
カルトにはまるのと、
スピ、精神世界にはまるのと、
そのはまる人の精神構造に大差はない。
あとは、教祖の側に回るのか、
信者の側に回るのかの違いとなる。
圧倒的に信者のほうが数が多く、
最初から教祖になれる人は、少ない。
もっとも、教祖にも修行時代があり、
関心があるとすれば、どうして、特定の教祖が
のし上がってきたのか、その初期に関心があるだけ。
というのは、創業の話は面白いので。
あと、こちらの関心は、脱洗脳、洗脳解除のほう。
以下、書評。
https://gshi.si.aoyama.ac.jp/hiblog/suzuki/?p=155
2021.03.07 2010.03.08
櫻井義秀「霊と金:スピリチュアルビジネスの構造」(新潮社新書)を読んだ.たいへんにおもしろい本であった.神奈川県警の警視が関与していた神世界,霊感商法で悪名高い統一教会,スピコン(これは知らなかった)がどんなふうにして金を稼ぐのかが,被害者の話とともに解説される.またこうしたものだけでなく,神社,寺,教会などの一般の宗教がどうやって経営されているかについて解説されている.お寺も,教会も特別なところをのぞけば経営はかなり大変なようだ.幼稚園とか,保育園が付属する宗教施設は多いが,というか青学もそうか,これは信者からの寄付だけではとてもやっていけないためであるとか.
第4章ではスピコンの話を取り上げながら,なぜ現代人がこれにはまるのかについて論じられている.現代では,内在的な自己というものを発見し,それを実現することが奨励されているという.むろん,これは自己責任においてやらねばならない.一方,バブル崩壊後,安定した生活基盤を持てない人たちが増加してきている.こういう不安定な状態にある人たちは,この状態は「本来の自分ではない」と考え,実現すべき自己とは何かをスピリチュアルビジネスに答えてもらおうとする.しかしながら,実現すべき自己とは決して内在的なものではなく,他者との関係,社会との関係において決まるものである.よって,いつまでたっても実現すべき自己は見つからず,スピコンなどにあるお手軽なヒーリング,占いなどをはしごするということになる.自己についてこれと同じ趣旨の話は,以前に書いた覚えがある.最近読んだ内田樹さんの本にも砂粒化と言うような言葉で語られていたように思う.
5章はけっこう圧巻で正直驚いた.認知科学の成果がきちんとした形で述べられている。それに基づいて,人がどうしてカルトなどのインチキな宗教にはまるのか,また連中はどうしてうまく人をはめているのかがプロスペクト理論から解説される.
こういうのを読むと,認知科学が大学基礎教育場面でいろいろと利用できることに気づく.
以下、amazonレビュー。
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上位レビュー、対象国: 日本
池田雄飛
5つ星のうち5.0 満足してます。
2021年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
状態も良く、良品でした。
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ACM
5つ星のうち5.0 詳細を具体的に記述している
2021年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここまで分かりやすくカラクリを明らかにされたらバツの悪くなる人達も出るだろうくらい現場の出来事が細かく書かれている。
相手の主張を説明するとき、うっかり信じてしまわないように必ずツッコミを入れてくれるところに著者の知的な愛を感じる。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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みか
ベスト1000レビュアー
5つ星のうち5.0 新興宗教の構造がちょっとわかる
2019年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どうして新興宗教が力を持つようになるのか、その仕組みがちょっとわかります。
いかにも霊的なことを言っているけれど、その実は、当たり前の人間心理を利用していかにも特別なありがたいことがあるかのように物事をすり替えた上で、巨大な集金マシンとして機能している、ということです。
その上で、政治的な影響力を持ってしまったりしている。
これを読めば、なんとなく新興宗教に影響されそうになっている人も、ちょっと冷静になれるだろうと思います。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Amazon カスタマー
5つ星のうち1.0 つまらない本。
2019年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色眼鏡で世の中が見えているのか?
実につまらない、買って損した残念な本だった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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読書好き映画好き
5つ星のうち4.0 漂う、癒しの破片
2021年8月22日に日本でレビュー済み
宗教でも、カルトとも特定できないが、入り口で単体で漂う破片のような、スピリッチャル。宗教という母体を持たない、部分売りのような、アプリみたいなスピリッチャルの数々。しかし、一歩踏み入れると、どれもこれも、同じようなキーワードと、共通する感じがあるのがわかる。
こちらに書かれてる内容で、女性の社会的立ち位置や、結婚有無について書かれているが、それ自体が、スピリッチャルであって根拠もない。女性は、結婚しないと生きていけないとか、いろいろ書いてあった。これは、筆者の意見であろうが、それ自体がすでに誘導で、スピリッチャル貶める元である、というのは、私の思ったところだ。子がこのような価値観で生きている人の親や親族は、キリスト教などの著名宗教ど真ん中の信者ではなく、根拠もなく、縁起や運などラフな感じで生活にいれていて、子にそれを楽しみながら見せているというのがある。家は無宗教、カルトは怖いし、この程度なら、楽しんでいいというところであろう。
書籍には書いてなかったが、血液占い、星占いなどそんなところだ。そもそも、小学生の学習雑誌から、この手記事は、オンパレードだ。女の子向けでは、幼稚園児が読む雑誌には、占いと恋愛とファッションは、ワンセットになってもいる。男の子であれば、車、お金、美人の女というところであろう。
女だから、男だからと、根拠もなく形式や形ばかり真似をしてきた人には、スピリッチャルもなにも抵抗ない。だから、それにお金を払うのも抵抗はないであろう。言われていることの起こること、その先を信じているし、似たようなカップルが成立し、それで時を経ていく。
それに騙されないようにとのことであるが、すでに洗脳されきった社会や大人たちによって、幼児や小学生から社会より洗脳されてるのに、なかなか難しいものもあるし、日本でこれらが、時折テレビで大ブームになるのも自然の流れである。ただ、すべては、金儲けのPRとしてすべての情報が来ている。テレビのスポンサーがCMで商品を買ってもらいためのネタなのだ。
また、お金を払った分、他人に勝ちたいという思考に拍車をかけて、内容そのものが、決めつけや、何も関係のない人々へのマウンティングの道具として使われる。こういうものにはまる人ほど、本人知らずに、普段から他人にたいする暴言、暴力性が高い。B型だから、A型だからと、馬頭するように決めつけたり、規定に当てはまらないと、笑いや卑下のネタに使う。根拠も、ないのに、カルト信者は、これらのネタを、身近な人に対して、暴力を助長するためだけにある。
よってますます、人間関係がうまくいかなくなり、裏で嫌われ、人は離れて、カルト的なものが、癒しといって手招きし、孤独になった当人は、占い師や、グッズの売りてからは、思うつぼである。信じれば信じるほど、内ゲバになり、家庭の自滅もまっている。
これらの洗脳を解くには、個人的には、主たる3大宗教ぐらいについて、自ら学習することが大切であるし、知識や教養がないために、さまようことにもなるであろう。宗教による戦争、世界史、国の成り立ち、貿易など、いかにこれらにかかわっているか、俯瞰してみることが、カルトを小さな存在にする、大人の教養である。
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c
5つ星のうち5.0 どんどんおかしくなっていく友達と
2014年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全く同じ経過、そしてビジネスモデルが書かれていて、愕然。
超能力も、救いも、お金で買えるわけないじゃないですか。
「癒し」は買えるかもしれない?いいえ、彼らが買おうとしているのは「救い」です。
よくわからん師匠とやらにお金払って宇宙との回路だのなんだの開いてもらわんでも、
人間が真摯に取り組む仕事には、どんなものにだってスピリチュアリティが宿るんじゃないですかね。
そこまでの努力をせんで、金で癒しの能力だのなんだのを買おうだなんて浅ましい。恥ずかしい。
「免罪符」でググってよく考えましょうよと思います。
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☆juri+cari☆
5つ星のうち5.0 神様というリスクとどう付き合うか?
2009年6月14日に日本でレビュー済み
本書は北海道大学教授であり
近年は新興宗教やスピリチュアリティの問題について
積極的な発言をしている著者が
新興宗教・スピリチュアリティとビジネスの関係を論じた著作です。
具体例や体験者からの証言を通じ、
「不安」を煽り巧みに人々を誘い込む霊感商法の手法や
救済や世界観にに惹かれる人々と
人々にそうしたものを求めさせる社会の問題点などを検討します。
被害者の方の切実な訴えや
リスクを認識した上で、正しい判断をできる能力を身に着けるべき
―という筆者による真摯な提言もさることながら
スピリチュアル事業の見本市「すぴこん」
―に関する記述は大変興味深く
読後、ホームページを見てしまいました。
個人的には、
筆者の主張がやや強いと感じましたが、
同時に、教育者としてそうした発言をせざるを得ない事情があることも
本書の端々から伝わってきます。
霊感商法、強引な勧誘といった危うい側面がある一方で
信教の自由との関係で慎重な配慮を要する
スピリチュアリティや新興宗教との距離のとり方。
一般論としてどうか?
そして、自分自身や近い人物の問題ならどうなのか?
本書をきっかけに、個々人が考えていただければ―と思います☆☆
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一甫一歩
5つ星のうち4.0 スピリチュアル洗脳からの脱出
2014年3月13日に日本でレビュー済み
本書の中で、著者は「宗教嫌いの神秘好きの日本人」と端的に述べているが、
これが元で冷静さを失って思考が歪んでしまうのではないだろうか。
スピリチュアルに洗脳されてしまった周りの人々を救おうと、
私はこの一冊を手にしました。
まだまだ私自身の戦いは長いけれど、こういう現実を多くの人に知ってもらいたい。
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