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【キラーコイルの秘密】
【現場に於ける例外現象の発見とその解釈による定式化こそが製品開発のヒントにできる。】

これまでにない例外現象に対して
おやっと感じるか、どうか。
おやっと感じたら、
その例外現象はなぜ起こるのかを
ひたすら仮説的に定式化していく。
事象的には
必ず、標準と例外があり、
この二分法は
事象分析に有効である。
さらに、複数の例外事象を集めると
そこに一定の法則性が見いだされる場合、
ある程度の原因推定が可能となる。
限りなく二分法で分析していくと
４段くらいにまで深めていくと、
そこから反転して、
では対策はどうするのか、
という問いを発して、
異なるものを4つ組み合わせると
確率論的に問題解決に接近していく。
単純因果を超えた複雑系が
現象の在り方なので、
単純因果を4つくらい並立的に
眺めていくと、
もつれた糸をほどく手がかりが
得られる。
あとは、
センスと馴れによる
経験値の質と量により
問題解決の勘所が磨かれていく。
つまり、
分解と合成。
もっとも、
合成していく場合
必ず未知要素が入り込むので
確率論的に正解に近づけばよいと
割り切る他ない。
今現在の完成品は
未来における未完成品であり、
時間ベクトルにおいては
完成と未完成は確率論的振幅の
範囲に収まる。
とまあ、
こんなことを記述しても、
あとは、
具体的に現場に於いて
解決策の検証をするだけ。
いわゆるトヨタ式改善の
小規模実験を個別の事例において
繰り返していくと、
それなりの具体的な製品が
でき上っていく。
そして、車などは
定期的なメンテをしないと
劣化していくばかりであるのを
身をもって知ることになる。
これでよいと安心してしまうと、
いつの間にか、不具合だらけに
取り囲まれてしまう。