宝石コイルの技術40 飛込み営業ができれば何でも売れる??

残酷商法の最難関。
これを超えると、
度胸どころか、世の中ひっくり返る。
世の常識??
それを超えるには、尋常の方法では
太刀打ちできない。
やっている本人は、効果から逆算して、
いかに事を成し遂げるかを考える。
ここから先は、
全く、常識外。
それができるのは、常識を超えた人。
往昔、新人社員数名に、
飛び込め営業してこい、と
宣う専務がいた・・・・。
これは、失敗の屈辱を知らしめるためなのか、
それとも、肝試しの無駄時間潰しなのか。
研修なしで飛込みさせても多分無駄であっただろう。
自我をへし折り、
恥も外聞も捨てて、
目的のために、
まい進できる企業戦士をつくるための
企業研修。
銭金、月収のために、
ありとあらゆる研修を
受け入れるのはなぜか。
人のために売るといいつも、
外見は、押し売りと変わらない。
外見上の押し売りを
内面上の買ったことのメリットへと
転換していくマジック。
この営業の魔法を
掛けた者と掛けられた者ともども、
契約のあとで、互いに、
自己正当化するために理屈を考える。
売ってよかった、
買ってよかった、
と互いに後から理屈をつけていく。
ところで、
地獄の特訓は、
社内だけに通用するかもしれない研修だった。
ところが、
飛込み営業の研修は、
売るという目的のために、
鬼の営業員を作り上げるための
残酷研修ともいえるところ、
それは、営業員の生活のためという
口実のもとに合理化され、
押し売り営業が、
いつのまにか、
結果としての相手方の自主的購買として、
美化されていく。
セールスお断りを
物ともしないで、
突破していく。
こういうことを教える者は、
もち、筋金入りの鬼講師であり、
営業の鬼神様として崇められる。
教えられる者は、
いつの間にか鬼の営業員となり、
スーパースターとして持ち上げられていく。
世のため、人のためと言いつつも、
情けは人のためならずとして、
自分に利益が戻るシステムを構築していく。
残酷商法を乗り切った者にとって、
おそらく、怖いものは、もはやない。
だが、そういう労多い人生を歩むくらいであれば、
いかに自動的に収入が入る方法はないかと
模索していくのがスマートになる。
だから、
逆にいうと、
労多い手数を取る人が、
少ないとすれば、
そういう分野に残れば、
もはや、残酷商法も芸術的商法として、
ロングテールモデルとして残るであろう。
２００８年頃であれば、
営業の鬼神と営業のスーパースターは
成立の余地があったかもしれない。
だが、いまは、
そういう手の込んだ面倒なことを
喜んでいる人がいるのであろうか。
それにしても、
紙一重の境界線を
出入りすることを快感と感じる者が
いる限り、
豊田商事の残党、原野商法の残党の
DNAを継承する者がいることだろう。
こういう受け止め方に対して、
２００８年当時、営業の鬼神様に
興奮的に感応してしまった人物は、
その後、2000ないし3000万円の
年収にランクアップしている。
明日から一億でも二億でも君は売れるから、
彼を助手につかったらいいと言われた、
その助手は、桁が一つ違うけど、
本人的にかなり満足している様子であった。