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【クーン『科学革命の構造』の当時の衝撃度】
1970代頃だったか、
博士課程在籍の先輩が、
興奮気味に語っていたのは、
クーンの『科学革命の構造』で、
本人には、かなりの衝撃度があったのでしょうけど、
こういう方法論争本というのは、
入口論争であり、所詮、解釈問題の迷宮入りテーマで、
言っていることは、思い込みの多数派に決定権がある、
という至って単純な結論であった。
人々が「客観的」と思い込んでいるのは、
「多数派の主観の集合」でしかないという
揺さぶり的な問題提起に、衝撃を受けた人がいたこと。
だから、正直にいうと、
人文社会科学系は、
とくに、信仰問題である、と。
所詮、アカデミズムといっても、イワシの頭も信心からで、
その程度のものにすぎない、として、
学問上の権威が失墜させられていった経緯がある。
それで、いまでは、大学の先生だといっても、
尊敬もしなければ、信用もしていない風潮になってきた。
何かを研究したとしても、それが何?、ということで終わり。
ということで、学問偶像崇拝の権威失墜に、
クーンの『科学革命の構造』は寄与したといえる。
それは、科学信仰、医学信仰に対しても向けられる。
あなたの考えていることは、イワシの頭も信心から、と同じである、と。
そんな信仰をこちらに押し付けないでくれ、と。
それで、個別具体性のみにしがみつくことに対して、
それも、イワシの頭も信心から、であり、
単に、あなたの思い込みにすきないとして、
これまた、揺さぶられることになった。
つまり、普遍性信仰と個別信仰はともに崩れ、
相対的な価値の世界にぶちこまれた。
逆にいうと、神々の争いは、激しさを増していく、ということ。
つまり、手のこんだ問題提起本が、『科学革命の構造』だった。
以後、それはパラダイムだ、として相手をやっつける決まり文句となる。
—————–
以下、クーンの解説本へのレビュー。
科学哲学者、トマス・クーンの思想の教科書的解説。
この本を読むと、「パラダイム」という概念がどのような誤解にさらされてきたか、そして現在一般に使われている「パラダイム」という語の用いられ方が概念の拡大解釈にもとづいていることが分かる。
クーンにとってパラダイムとは「ある特定の学問領域において典型例=モデルとなる研究のあり方」であって、いわゆる「ものの見方、とらえ方一般」というようなものではない。
ある分野においてパラダイムの変更=科学革命が起こると、その後また新たなパラダイムの変更が起こらない限りは、そのモデルに則ったルーチンワーク的な通常研究が続くことになる。
そしてクーンは、科学の本質をそのような通常研究の累積にあると見ていた。
華々しいパラダイムの変更はむしろ科学における「異常事態」でしかなく、通常研究が積み重ねられていく「地味」な期間の方が科学にとっては本来的なあり方だというのである。
結果クーンは、旧来の科学史家からは「科学の真理性を科学者の集団心理に還元したアナーキスト」とみなされ、クーン以降に登場してくるラディカルな相対主義者からは「旧来の科学真理主義になおも固執する保守主義者」とみなされてしまった。
確かに、クーンの主張はややもすると中途半端な印象を与える。
彼によれば、異なるパラダイム同士は「どちらがより真実に近似しているか」といった共通の尺度を持ちえず、それどころか両者には通約不可能性=コミュニケーション不全が生じてしまうという。つまりパラダイム・シフトはなんら「進歩」ではなく、せいぜい「価値観の転換」にしかなりえない。
そうしながらも一方では、例えばファイヤーベントの「知のアナーキズム」のような見解、つまり「何らかのパラダイムに無前提に依拠せざるをえない(なにしろパラダイム自体の正当性は当の科学が扱いうる範疇ではないのだから)科学は結局のところ「神話」の一種にすぎず、「知」はつねに相対的なものでしかない」という立場は厳しく批判している。
科学実証主義のような極端な真理実在主義は採らないけれど、知そのものの否定にもなりかねない放埒な相対主義もまた退けるのである。
だが、やはり私にはファイヤーベントのようなラディカリズムに魅力を感じてしまう。クーンの思想には「健全なバランス感覚」というものが備わっているが、およそ「哲学」に必要なのはそうした穏健さではないだろう。クーンの常識人ぶりはどこかカントに似ている。偉大ではあるが、物足りないのだ。
ダ=ヴィーン∀!!
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