【吉本隆明対談集『思想の流儀と原則』】
8人の人物との対談集。
その8人の中には、
相互に批判しあった対極的な人物も
含まれています。
26日に閉店する前に、
ブックマート沼田店にて、
入手した10冊のうちの1冊が、
上記の『思想の流儀と原則』です。
いまのお若い人は、
吉本隆明など知らないし、
また、読んだこともない、とか。
70年代前後の時代経験のない人には、
おそらく、ご縁のないのが吉本隆明氏でしょうか。
それでも、時代錯誤的に、
車椅子の吉本隆明氏を講演に引っ張りだして、
担ぎ上げようとしたのに、糸井重里氏がおられるところ、
吉本リメイクの企画の趣旨は、
こちらには、理解を超えるものがありました。
いまさら、という感じがありましたので。
こちらが吉本氏に見切りをつけたのは、
M.フーコ氏との対談集『世界認識の方法』あたりでしょうか。
つまり、認識の問題ではない、ということで、
こちらは見切りをつけた、ということ。
ただし、『心的現象論 本論』は、
不思議な本として、手元に未検討課題として、
残していますけど。
70年代に『心的現象論序論』が出たとき、
やはり、どうして、精神異常を吉本氏が
取り上げたのか、いまだに、よくわからない。
また、思想家としては、
『共同幻想論』あたりがピークでしょうけど、
共同幻想の観念性と実在性の虚実の入り混じりに関しては、
吉本氏の極論に対して、こちらは否定的です。
そんなに単純に、
共同性は観念だとは、
こちらは割り切らないので。
リアル社会では、
党派性というのは、
実在性として、残り続ける、
というのが、こちらの考えになります。
思想というものと、実在というのものを
混同したがるのは、思想家特有の癖でしょう、ね。
さて、最後に、上記対談集では、
聖書研究家の八木誠一氏との対談あたりが、
秀逸ではないかと、言っておきましょう。
あとは、当り障りがない、小遣い稼ぎの暇談義でしょうか。
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