牧野紀之訳『精神現象学』

【牧野紀之訳『精神現象学』】


記念にと想い、
発注したつもりが、
あれっ、
長谷川訳が届いてしまった・・・・。
ということで、
長谷川訳の『精神現象学』が手許に
二冊あります。
また、牧野訳は、
往昔、鶏鳴出版の分冊で
すでに持っており、
こちらが主に検討したのは、
イポリットの『生成と構造』上下二巻で、
あまり、牧野訳が参考になったという記憶がないのです、ね。
むしろ、
牧野訳で、
参考になったのは、鶏鳴出版の
ヘーゲルの『概念論』の翻訳で、
これは、ヘーゲル大論理学の三巻目の概論論の
最初の部分訳に相当します。
精神現象学を参照するというよりも、
大論理学の「概念論」の冒頭部分、
ここの牧野訳はすばらしいと感じました、ヨ。
しかし、牧野氏は、
マルクス寄りから離脱できなかったようで、
執念のヘーゲル翻訳者としての役割で、
人生終焉になるでしょう。
似たような執念の人として、
マルクスの国家論を再構築した
滝村隆一という人がいましたけど、
こうなると、国家論の学説陳列家で、
人生終焉でしょう、ね。
まぁ、マルクスにつかまり、
そこから離脱できなかったという事例は、
掃いて捨てるほど、あちこちに、残骸があります。
こういうのは、
社会科学上の概念装置に
捕獲された人たちになります。
なかには、清算しきれず、
かんたんに、転向、飛び移り、逃亡と、
関わったことに向き合えない人たちもいたところ、
それは、残念ながら、一生涯ついて回ります。
つまり、
マルクス思想の仕組みといいいますか、
その概念装置のからくりの謎を解けなかった、
ということになるのでしょう、ね。
まあ、思想の演出家には、
必ず、概念装置の発案があり、
その概念装置を組み換えるだけの素養がない場合は、
単に、他人思想に振り回されるだけになります。
かんたんに衣服を脱ぎ捨てることはできても、
一度、脳のフィルターを経過したものは、
その痕跡が残り、その痕跡の消去は、
ある意味、至難の技といえるでしょうか・・・・。
ダ=ヴィーン∀!!

◇ブログ執筆者の連絡先
◇〒731-0121 
広島県広島市安佐南区中須1-42-21
◇黄金屋キラーコイル サイトウ クミオ
◇電話082-877-7383 携帯090-7596-8930
◇お問い合わせフォーム
https://killercoil.ocnk.net/contact
◇コイルショップ
https://killercoil.ocnk.net/
◇執筆者のプロフィール
http://profile.ameba.jp/killercoil/
◇コイル中級編ブログ(2014/8/26開始)
http://ameblo.jp/killercoil/
◇コイルのつぶやき=facebookページ
https://www.facebook.com/killercoildoo
◇キラーコイル=facebook
https://www.facebook.com/killercoil

コメント

タイトルとURLをコピーしました