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【キラーコイルの秘密】
【pp.420近現代日本の民間精神療法: 不可視なエネルギーの諸相 単行本 – 2019/9/17 】
実は、こちらの食指は動いてない。
論者がいずれも研究者なので、
実践意識性がかけているので、
あまり参考にならないとみて、
眼を通していない。
以下は単なる備忘録。
こちら的には
レイキ諸派を明確に敵とみなしている。
—————————
大正時代には霊術・精神療法と呼ばれる治療法が流行し、最盛期の施術者は三万人ともいわれる。暗示、気合、お手当、霊動などによる奇跡的な治病だけなく、精神力の効果を示すための刃渡りのような見世物的危険術や、透視やテレパシー、念力のような心霊現象が彼らのレパートリーであったが、最終的には健康法、家庭療法、新宗教へと流れ込んで姿を消していった。
本書は、さまざまな領域に姿を現す民間精神療法の技法と思想の系譜をひも解き、歴史研究の基礎を構築することを目指す。
序論では、先行研究を検討、民間精神療法の略史を祖述した上で、精神あるいは精神療法という語が定着したゆえんを思想史的に検討する。
第I部では、海外から流入した最新の概念や技法の土着化を検討する。近代日本に誕生した物理療法は医学と霊療術をまたいで広まり、松本道別はメスメリズム的「人体放射能」をあやつり、ラマチャラカ(引き寄せの法則の元祖、ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンの筆名)の「ヨーガ」技法は世界を駆け巡り、日本にも流れ込む。
第II部では、舶来の不可視エネルギーと混じりあって日本で生み出された技法や思想の形成過程を追う。川合清丸がこの法を以て天下国家を平地することを大発明した「吐納法」、日本の農学博士第一号にして貴族院議員にもなった玉利喜造が説き多くの療法家から歓迎された「霊気説」、右翼思想家・三井甲之が国民宗教礼拝儀式と位置づけ実践した「手のひら療治」、時代の要請に合わせて変容を遂げた野口整体の「活元運動」にその例を見る。
第III部では、世界中で行われている日本発の民間精神療法、レイキの形成過程と今に迫る。海外から移入された技法に影響を受けて成立した「臼井霊気療法」は、その概念ごと「翻訳」されて太平洋を渡り、アメリカで広まったあとレイキとして再度日本に上陸し、セラピー文化の基盤的知識となる。
第IV部では、主要な療法家48名とその主要著作を、「序論」の時代区分にしたがい、自己治療系と他者治療系に大きく分けて紹介する。
明治以降のグローバリズムの波を受けて流入したエネルギー概念や心身技法に、日本の伝統的宗教技法が混じりあって生み出された民間精神療法は、〈呪術の近代化〉という点で西洋の近代オカルティズムに相当し、〈催眠術の呪術化〉という点ではアメリカのニューソート運動と並行する。しかも、それらはグローバルオカルティズムという輪の中につながっていたのである。その全体像をさまざまな視点から横断的に描く、初の本格的論集。
内容説明
催眠術は明治に輸入されて大正期に霊術・精神療法へと発展し、ヨーガと日本の腹式呼吸法が混じり合い、エネルギー概念が「気」に接合される。これは「呪術の近代化」「催眠術の呪術化」であり、西洋の近代オカルティズム、アメリカのニューソートと並行するグローバルなオカルティズム運動であった。その全体像を多様な視点から横断的に描く、初の本格的論集。
目次
1 流入する科学的エネルギーとヨーガ(物理療法の誕生―不可視エネルギーをめぐる近代日本の医・療・術;松本道別の人体放射能論―日本における西欧近代科学受容の一断面;ウィリアム・ウォーカー・アトキンソン―別名、ヨギ・ラマチャラカ)
2 産み出す“気”と産み出される“思想”(政教分離・自由民権・気の思想―川合清丸、吐納法を以て天下国家を平地す;玉利喜造の霊気説の形成過程とその淵源―伝統と科学の野合;霊術・身体から宗教・国家へ―三井甲之の「手のひら療治」;活元運動の歴史―野口整体の史的変容)
3 還流するレイキ(大正期の臼井霊気療法―その起源と他の精神療法との関係;臼井霊気療法からレイキへ―トランス・パシフィックによる変容;「背景化」するレイキ―現代のスピリチュアル・セラピーにおける位置づけ)
4 民間精神療法主要人物および著作ガイド(萌芽期一八六八~一九〇三年;精神療法前期一九〇三~一九〇八年;精神療法中期一九〇八~一九二一年;精神療法後期一九二一~一九三〇年;療術期一九三〇~一九四五年)
著者等紹介
栗田英彦[クリタヒデヒコ]
1978年生。愛知県立大学、愛知学院大学等非常勤講師。東北大学大学院文学研究科修了。文学(博士)。専門は宗教学、思想史
塚田穂高[ツカダホタカ]
1980年生。上越教育大学大学院学校教育研究科助教。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は宗教社会学
吉永進一[ヨシナガシンイチ]
1957年生。舞鶴工業高等専門学校教授。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は近代仏教史、民間精神療法史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
上位レビュー、対象国: 日本
つなかた
5つ星のうち5.0 ええ本や、これは…
2020年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わしゃー、こんな本を求めとったんや
まさかAmazonで出会えるとは思わんかったなぁ
ありがたや、ありがたや
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 スピ系の人、みんな読んで!
2019年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
壮大なるアーカイブ。読み物としても、資料としても是非手元に置いておきたい良書。『霊術家の饗宴』などの井村著作本、『癒しを生きた人々』法政大学出版本、と合わせて持っておくべきだと思います。特筆はラマチャラカの記載。これでこの価格は安い!
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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jbc
5つ星のうち4.0 面白かった
2021年5月28日に日本でレビュー済み
中尾麻伊香「物理療法の誕生ー不可視エネルギーをめぐる近代日本の医・療・術」
例えば、関登久也『北国小記』に「物理療法」という一文がある。
「町の裏通りなどを歩いていると、よく厳めしい效能を書き並べた療術法を掲げている家が眼につく。先づ交流磁気電子医学、物理療法治療科院とか、病原抗体療院とか、或ひは霊光放射指圧法、物療科専門HS線放射殺菌楽生堂などといふのもあり、脊椎操作療法といふ簡単なのもある。適応症の個処には、例によつて胃腸病、動脈硬化病、心臓病、腎臓病、花柳病、肋間神経痛、不眠症、坐骨神経痛、脊髄カリエス、等々総ゆる病気に卓効あるものの如く病名が列記されてゐて壮観である」
おそらくこのような光景が、本書で扱われるはずの「物理療法」ではなかろうかと思われるのだが、ここに伝統的な鍼灸按摩は含まれていない。
けれども著者は、「物理療法」に鍼灸按摩も含めている。
含めているけれども、鍼灸按摩の本流には一切触れない。
本流には触れないけれども、藤井百太郎や加藤幾太郎など鍼灸周辺の人物を取り上げる。
藤井百太郎に対する中川清三の批判は、『日本鍼灸雑誌』が初出だが、なぜかそれを明記しない。
それに中川清三がどんな人物なのか説明しない。
批判は、誰がどんな立場から行ったかが重要だろうに。
なお、中川清三は本文の中で、「自分は鍼灸の専門家ではないが」と断っている。
1931年に開催されたという「物理療法座談会」だが、注に示されている『日本鍼灸雑誌』を見ると、小さな紹介記事にすぎない。
しかも主催は『日本鍼灸雑誌』ではなく、婦人雑誌『新女性』であるが、それも明記しない。
おまけに参加者の一人、保宝弥一郎を「保実」などと間違えている。
「寶」と「實」とは、たしかに間違えやすいかもしれないが、確認作業を怠っているのは明らかだろう。
ちょっといろいろ雑すぎる。
自分がいったん手に入れた方法論を、安易に「物理療法」に当てはめ、使えそうな都合の良い資料を、ぱぱっと検索し、ちゃちゃっと組み合わせて一丁上がり、としただけのようにしか思えない。
著者の文体のスピードに、資料的裏付けが十分に伴っていない。
「イメージとしての物理療法」という「イメージ」に囚われて、盲目になっているのは著者の方ではなかろうか。
でも、面白い本です。
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ガノンドロフ
5つ星のうち5.0 好きな人にはたまらない
2019年10月10日に日本でレビュー済み
明治から昭和初期までを中心にして、「霊術」「療術」と呼ばれたさまざまな民間療法について論じられていて、とても面白かったです。この方面が好きな人にはたまらない本だと思います。
序論で述べられているように、この時代には医術の周辺に、催眠術や修験、手かざしや電気療法などさまざまな民間療法が入り乱れていたようです。
これらの一部(ラジウム療法など)は科学と結びついて疑似科学化していくが、他方では、神秘的な体験を通して宗教とも結びつきやすかったといいます。
これらの民間療法の一部は「精神療法」と名乗りますが、それは唯物的な「科学」「医学」に対するアンチテーゼとして「精神」の領域が提示されたことと関係しています。現在の「精神」の概念とは全く異なり、スピリチュアルな領域を意味していたようです。
第3部では、海外で「レイキ」として知られているヒーリング技法のルーツである、臼井霊気療法の展開について述べられている。実は、臼井の霊気療法は大正期に流行したさまざまな民間ヒーリングカルチャーの流れの中で成立しており、世界的に流行していたスピリチュアリズムとも交差している。
「あとがき」から
「精神療法とは、伝統的な宗教的治病の脱宗教化、あるいは心理学の土着化によって、宗教とは別のものとして成立した。そのために今まで宗教学で、精神療法がひとつの独立した領域として研究対象になることはあまりなかった。本書はあえてそこに踏み込もうとした。」
巻末の「民間精神療法主要人物および著作ガイド」がしっかりしていて、得した気分になります。
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dfh2002
5つ星のうち1.0 雑本
2019年10月1日に日本でレビュー済み
本書第三章、塚田穂高「霊術・身体から宗教・国家へ――三井甲之の「手のひら療治」」がひどい。
序論(169ページ)を読んでみて先行研究を丁寧かつ詳細に調査していないのがすぐに分かった。三井甲之の手のひら療治(たなすゑのみち)については、米田利昭や片山杜秀以外にも、塩出環『原理日本社の研究』神戸大学博士論文2003年度(217~221ページ)や木下宏一『国文学とナショナリズム』三元社2018年(153~156ページ)の中でも論じられているが、これらについては本論でも註でも全く言及されていない。科研費を使って一体何を調べたのか?
そのくせ自分は、「片山の研究は包括的でインパクトは大きいが、その三井理解、手のひら療治理解については、目配りがなされている資料がきわめて限定的であり・・・」(170ページ)とか「片山は、三井の思想展開を一貫して論じた重要な先行研究である米田(利昭)の論考を参照した様子がない」(187ページ)などと鬼の首でも取ったように指摘しており、とんだお笑い草である。人を呪わば穴二つとは、まさにこれか。
とにかく全編を通じて、片山論の不備をあげつらってこの方面で名を上げたいという「幼稚」な山っ気が鼻につき、読むに堪えなかった。
本書のオビには「霊術・精神療法を総覧するオカルト史」とあるが、この程度の「雑」な研究に科研費として国民の血税が投入されたという事実の方がよほど「オカルト」である。科研費不要論が出てくるのもむべなるかな。
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05コイル独自開発路線2011「コイルをめぐる冒険」期
04コイル独自開発路線2010R.シュタイナー取込み
03コイル独自開発路線2009パワーグッズ黄金期
02コイル独自開発路線2008水晶とアズライトの接続採用
01コイル独自開発路線2007コイル構造に独創的秘密
(※2004-2006 下積み時代
●2006M.Gardner『自然界における左と右』
これをヒントに二重筒の超初期コイル制作
●2005矢山利彦『気の人間学』
これをヒントに密教系鈷の探索
●2004豊島泰國『日本呪術全書』
これを手引きに教室結界制作)
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