【村上春樹の紀行集『遠い太鼓』】

【村上春樹の紀行集『遠い太鼓』】


1980年代の最後の三年間、
村上春樹は日本を離れた。
日本にいては書けない二冊の小説を
外国で書くのが目的の海外逃避であった。
『ノルウェイの森』と
『ダンス・ダンス・ダンス』の二冊の小説がそれ。
なぜ、この小説が売れたのか。
それは、本人にはわからない。
日本を出るとき、
三浦和義事件と、
田中角栄問題が、
騒然としていた、とか。。。。。
たしかに、
こちらは、
この二つの事件を追いかけたことがある。
年がら年中、この事件・問題は持ちきりだった。
島田荘司の小説と、
立花隆のルポ、
この二冊は、二年前くらいに
検討したことがある。
ああいう執念の小説・ルポを書くと、
かなりの疲労感が出るだろうと、ご同情申し上げる。
さて、村上春樹が感じる何かの欠落感、
それを日本で増幅するのか、
外国で増幅するのか、
彼は、後者を選択した。
三年の間に二冊の小説を書き上げる。
38,39,40歳の間に。
40歳になると、
その後の10年は、あっという間に経過する。
あれよ、あれよ、という感じである。
こちらは、塾業界に44歳になってから
入ってきたところ、あっという間に、経過した。
まぁ、何かを勝負するという感じはゼロだった。
こちらが、
何かを残すことができるのは、
コイルであろう、と思う。
で、開発としては、第一期は完了したと思う。
本当の勝負はこれからである、と。
いろんな意味で。

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