【岡正雄『異人その他』】

【岡正雄『異人その他』】


柳田国男とともに、
民俗学の掘り起こしに携わったとされるのが
岡正雄であるところ、
著書が少ないので、あまり着目されていない。
天皇制のルーツは、
江上不二夫と同じく
外来説になるらしいところ、
ドイツのスサノヲ研究者に多大なるヒントを
与えたのが、岡正雄だとされる。
最初、彼は、論文をドイツで発表した。
差しさわりがあったのは、そういうところである。
つまり、外来説を唱えるのは当時としては異端であった。
文化人類学の山口昌男あたりは、
この岡先生の書をネタ本として
使いまわしたという。
『道化の民族学』あたりにその痕跡がみられるだろう。・・・
というか、
トリックスターに着目することになったのは、
岡正雄の「異人論」の影響が大きいのかもしれない。

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