【柳田國男の神様の分類=石神問答】
平田篤胤の系譜を引く歌人・松浦辰男より
現事と幽事の相互浸透観の影響を受けたのが
柳田國男のようであった。
幽冥談から先祖の話へ。・・・
さて、初期の柳田のデビュー三部作は、
後狩詞記、
石神問答、
遠野物語、
である。
いまでいうと、
超常現象、神様現象へ手をかけたものが
初期三部作であろう。
こういう領域に関心を持つ場合、
それなりの神秘体験、神秘経験、というものが
あるのが普通である。
そして、どこまでが本当で、
どこまでが作り話であるのか、
その境界は、どのあたりにあるのか、と。
単に、奇妙な現象を信じる人は、
体質的に、モノゴトに同化しやすい人であろう。
また、暗示にかかりやすい人であろう。
しかし、単に、
信ずるだけで満足しないという体質の持ち主もいる。
こちらも、何かを信ずるという人の頭の構造が
理会しがたい類の人間である。
この人はどうして鰯の頭を信心するのか、
不思議でならないことがある。
おそらく、柳田は何かの神秘体験をするも、
その秘密を探りたくなり、
全国の祠の分類をしていくことになったと、
こちらは解します、ね。
石神問答の巻末に120の小祠表が掲載してあります。
全国各地にいろんな祠が祭ってあるのはなぜか。
それは、いかなる発想から来ているのか。
信仰体質でない人は、
不思議な現象、神秘な現象の起源を辿ろうとする。
こちらがコイルの可能性を探索する感覚と、
全国の神様の正体を探索する感覚と、
類似したものがある。
ただ、対象の違いがあるようで、
こちらは、コイルを巡る物理的な不可思議現象を
探索している。
いかなる可能性があるのか。
また、何に使えるのか、と。
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