【資本論に依拠した経済評論家
=小暮太一】

東浩紀、
佐藤優、
などがファンの人が、
最近見ているDVDが、
小暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』です。
慶應義塾には、
ときたま、的場弘とか、
そういうのが出てくるのです、ね。
今回のテーマは、「人間の弱さと、正しくあるために必要な要素について」です。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33145
先日、とある経済学者の本を読んでいたら、
「アダム･スミスは『この世は神が作ったから、
人間が各自で利己主義的な行動をしても最終的にはうまくいく』と考えていた」
と書いてありましたが、実際はそうではありません。
その解釈は正しくありません。
完璧で万能な神がつくったから、完璧な社会になるんじゃないんです。
スミスは、「この世をつくったのが神だから」ではなく、
「神への信仰を持っている人は、最終的に正しい行動をするから」
利己主義的に行動しても最終的にはうまくいく、と考えていた。
この世界の調和を取っているのは神ではなく、まぎれもなく人間。
ただ、神への信仰があれば、人間が自分を律することができるという意味で、神の存在は不可欠。
そこを誤解してしまうと、スミスの道徳論・経済学理論がすべて破綻してしまいます。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33145
出身ゼミは不明ですが、
マルクス経済学系のゼミといえば、
常盤、
井村、
飯田、
黒川、
・・・・、
おそらく、飯田ゼミではないでしょうか。
的場弘は、遊部の死後、飯田ゼミに移籍したと
推定されます。
東大系は、宇野経済学、
慶大系は、講座派が濃厚な経済解釈、共産党系も多い。
わかりやすいのは、
岩井克人氏あたりですが、
宇野経済学の発想が濃厚です。
政治イデオロギーを外すか、
希釈してしまうのが特徴です。
ところが、
政治イデオロギーにこだわる人たちは、
反宇野経済学の立場に立ちます。
使われなくなったマルクスをめぐり、
逆に、希少価値だとして、
これを使いまわす人がでてきます。
広松渉などは、
完全に、仮面を被って、
道具としてのマルクス解釈をしていきます。
彼の真骨頂は、マッハ的解釈で、
哲学素養が過剰ですから、マルクスなんぞは、
手のひらに載せて使える打ち出の小槌に転化します。

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