若者よ 折口信夫を読もう?
内田樹先生が、
『若者よ マルクスを読もう』という
書簡集を出されているので、
前々から、これに対抗するには、どうするかで、
『若者よ 折口信夫を読もう』ということに
しておきます、ね。
マルクス学、あるいは、マルクス思想というものは、
キリスト教世界でのアンチ・クリスト思想であり、
後進国の近代化イデオロギーには使えても、
その代償は、官僚による専制支配であり、
そもそも、イデオロギーによる民衆の意識支配の結論が何か、
それは、キリスト教とマルクス思想を比較されると、
一目瞭然であろう。・・・・
憎悪、嫉妬、残酷。
この三つを内包しているのがマルクス思想の核であり,
それは、むしろ、エンゲルス主導により、マルクスが
引き込まれたということである。
資本主義の構造をいかに分析して知ったと誤解しても、
資本主義を修正する立場にない者は、その修正に影響されるまでの
ことであろう。
さて、
いまマルクス再燃ブームなのか、どうなのかは、
関知しないけど、確実に、資本主義憎悪感情だけは
喚起するパワーがあることは間違いないところである。
憎悪して、どうするのか。
そのあたりの歴史的実験は、数回なされているので、
あとは、各自で、このイデオロギー思想の帰結を確認されたし。
さて、折口信夫であるが、
基本的には、国学の再構成にチャレンジされた方であろう。
国文学の発生、神道概論、万葉集の言霊研究、霊魂信仰研究、
そういったものの再構成にチャレンジされた方である。
もっとも、他界の影響をかなり受けているので、
実証的な方とは合わないはずである。
外来イデオロギーを排除する強固な日本固有の古層的なものを
いかに現代に再構成して蘇生させるか。
たんに、太古、古代の再生復活ではない。
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