楽観論と進化論とは相性がよい=C.ウィルソンの場合

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【楽観論と進化論とは相性がよい =C.ウィルソンの場合】


楽観論を背後から支えるのが
進化論という発展史観。
これは、
ヘーゲルの歴史哲学が典型で、
絶対精神の顕現過程が歴史であると仮説し、
発展史観的立場に立ちます。
イギリス経験論派からみると、
このヘーゲルの絶対精神の顕現過程論は、
ドグマの匂いがし、
キリスト教を裏から護教しているのではないかと
疑いをかけています。
ちなみに、イギリスは国教会が主流で、
カトリックはアイルランドの下層に浸透。
この宗教対立により宗教戦争が発生します。
多分、宗教観の違いにより
宗教戦争が起こることについて、
日本人の感覚はついていけないでしょう。
ところで、
シュタイナーあたりも、
霊的発展史観というドグマを
抱えています。
だから、ある意味、楽観的な要素が演出され、
逆にいうと、悲観論者はそれについていけない、と。
悲観論者の典型例は、
世界は無意味である、
という考えをします。
仏教系も、
世界を苦であるとみなしますので、
悲観論的な人は、
それに同調する傾向がでてきます。
また、大きくみれば、
ゾロアスター教などは、
善と悪との争闘が、
歴史的発展の駆動力とみています。
さらに、
一霊四魂仮説に立つ宗派では、
善霊と悪霊との争闘が、
人間の進化発展を促すとみなしていきます。
まぁ、人が生存している限り、
善霊と悪霊との争闘は永遠に続く、と。
永遠に続くからこそ、
人類、人、人間の発展がありえる、と。
そのように解釈していきます。
あくまでも、
解釈ですから、
それを採用するしないは、
その方次第になります。
どっちの見方を採用するのか、
その人にとって得策なのか。
そういう観点から考えればよい、
というのが、こちらの単純な発想になります。
つまり、複雑に考えても仕方ないので。
どちらでもないという人は、
この世が意味あるものには
おもえてこないでしょう、ね。
曖昧模糊の考え方をするのは、
生きる上での衝動がでにくいので、
要は、この世にて、微睡んでいることになります。
なんとはなしに生きて、なんとはなしに死ぬ、と。
ダ=ヴィーン∀!!

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