折口信夫、谷戸貞彦、白川静、土橋寛
柳田国男と折口信夫は、
ともに、民俗研究の盟友、
というか、柳田国男は折口信夫よりも、
12歳年上で、師弟の火花が散る関係でした。
異質な才能が、相克・葛藤を通じて、
開花していく積極関係でした。
白川静と土橋寛は、
白川静のほうが著名であるも、
白川静は、そもそも、短歌出身で、
本当の狙いは、万葉集の解読にあり、
古代歌謡の研究については、土橋寛のほうが、
先輩格であった。
どうして、こういった人たちは古典、クラシックに
こだわるのかというと、
そういうクラシックは実利、実益ないが、
ないがゆえに、ゆとり、潤い、そういうものを
もたらすのだ、と。
もっとも、これは、折口の述懐です、ね。
また、白川=土橋ラインは、文献主義派、
柳田=折口ラインは、民俗ネタ収集派&解釈派、
という違いがあります。
また、谷戸貞彦は、何かを調べていて偶然遭遇した
山陰民俗学会会員の人物で、民謡、歌謡の分析家でもあり、
出雲系のネタを提供してくれる人物です。
つまり、敵に塩を送ってくれる人物です、ね。
こちらとすれば、出雲系の弱点、急所を検討するのに
彼は格好の素材を提供してくれているとみています。
また、万葉集の解読を男女関係に焦点を合わせ、
その他は無視して論じない。
ということは、性神の対結合の起源探索派で、
ははーん、こういう発想をする人は、インド系に通じる、と。
こういうインド系が、出雲系と習合していくのである、と。
ところで、
柳田=折口のラインは、最終的には、
琉球・沖縄の神道解明に狙いが定めてあります。
本州からの影響力がどこまで残っているのか、と。
土着神道に本州神道がいかなる影響を与え、
それが保存されているか、それに、
多大なる関心を寄せているワケです、ね。
そうした中で、
コイル開発の古代ネタが三つ出てきました。
王=鉞パワーコイル、
幸(サイ)放射コイル、
玉振放射コイル、
この三点です、ね。
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