国学は神道の神学である(折口信夫)
古事記、本居宣長、平田篤胤、西郷信綱
日本書記、折口信夫、鈴木重胤
万葉集、歌人、詩人
と、
日本の古典といえば、葉、記、紀が代表的です。
それ以前の書は存在するも、
その多くは、
正史から逸脱した偽書とされているものです。
上記三書は、学者の手にかかっていますから、
素人は、偽書に手を出すことが多い。
さて、このところ、
折口信夫の著書を検討していて、
気付いたのが、
古事記について、彼はあまり触れていないということ。
国歌大観、つまり万葉集から彼は入っているため、
古事記、本居宣長に触れることがすくない。
やはり、折口は、歌人からスタートしています。
国文学発生論により、神道神学の補強ができるか、
そうしたことが折口の特徴のようです。
また、本居宣長の古事記伝、
これは、こんなすばらしい日本があるよ、
というサインだとも解されます。
古事記研究に入るまえに、
賀茂真淵と、万葉集の検討をしているようです。
また、白川静は、
初期万葉論、後期万葉論において、
祝と呪の言語表現を探ろうとしています。
民衆の情緒的基盤を探るのが彼の目的です、ね。
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