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【キラーコイルの秘密】
【南部陽一郎が研究方法ガイドにした理論物理最左翼の武谷三男】
立派な設備施設があれば
立派な研究ができるのかというと
そんなことはない、と
往昔の原子物理学者の武谷三男は断言した。
別に設備施設がなくても、
湯川、朝永などは
理論仮説を構築できたではないか、と。
いまでは
原子物理学の世界では
リング8など巨大な施設を
持つようになっているところ、
また、
ニュートリノを発見したとしても、
それがどのように実用化されているのか
そのあたりは定かではない。
ところで、
武谷著作集とは別に半自伝があったので
2020に拝見。
最後にこの商品を購入したのは2020年10月5日です。
思想を織る (朝日選書 275) 単行本 – 1985/3/1
武谷 三男 (著)
pp.207
武谷といえば、
認識の三段階論が著名のところ、
その特徴は
現象論、実体論、本質論と
研究の在り方をまとめたこと。
ちなみに、
物理世界での本質論とは
数式による定式化である。
数式化できない分野では
概念的定式化を本質論とするだけ。
物理学に左も右もないのだが、
物理学者としての立場上、
左よりになることが多い。
とくに名古屋大の研究者のほとんどは
左よりであった。
もっとも、
外国では産学協同なので
原子力の軍事的利用は暗黙の事実であり、
立場上、軍事利用に反対すると
研究それ自体も成立しなくなる
パラドクスを抱える。
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