【労働価値論信仰派(的場) と流通形態論信仰派(佐藤)との激突】
わかりやすくいえば、
マルクスの労働価値論信仰は、
裏返しのカトリック主義と、
解されます。
さらに、世俗化すれば、
働かざる者食うべからず、に
帰結する信仰です、ね。
それに対して、
価値発生を交換過程に求める派が、
流通形態論信仰派で、
日本では、労農派的マルクス解釈派のところ、
西洋では、プロテスタント主義と親和的と
いえるでしょうか。
近年のマルクスブームの再燃において、
どう解釈運用するかで、
裏返しのカトリック主義と裏返しのプロテスタント主義の
激突は当然のことで、
わかりやすくいえば、
的場昭弘と佐藤優の信仰立場が
激突する、と。
鰯の頭も信心から、
というのと同じで、
ともに、ドグマ受容派内での
ミクロの解釈激突というだけで、
世の大勢には影響なし。
マルクス再燃ブームがあれば、
それに便乗して商売をするだけのことで、
それに乗った者勝ちになるだけでしょう、ね。
資本論を使って儲けするとすれば、
それは、
労働者である限り金持ちにならないので、
早く資本家になりなさないね、という
説教をするのが、佐藤優のレトリックの帰結になります。
なにせ、神学知識の操作と同じ感覚で、
マルクス知識の操作を佐藤優はしていきますので、
その操作能力のない者は、
佐藤優のレトリック的説教に幻惑されるだけになります。
かたや的場昭弘は、
文献解釈だけですから、
依拠するものを探しまわるだけになるでしょう。
マルクス解釈をカモフラージュするのに、
スピノザを引っ張りだすというだけです、ね。
こういう権威主義の権化が、
知の振り回しの旗を持ちますので、
信徒は触れ伏すだけの無様な格好をさらすことになります、ね。
一度、的場昭弘に、
マルクスを振り回して何をしたいのか、
お尋ねになられるるのがよろしいでしょう。
ソ連の何を卒論の研究テーマにして、
指導教授の遊部久蔵(故人)のご機嫌を取ったのかは、
わかりませんけど。
あと、流通形態論信仰派という用語をさらに
厳密にしてくと、
これは、流通価値論信仰派と同値になります。
マルクス資本論の泣き所は、
労働価値論であり、
マルクス思想を否定したい人は、
この労働価値論の一点を崩壊させれば、
よろしいのだ、と。
つまり、マルクス思想のドグマは、
労働価値思想なのだということ。
これを受容してしまう人たちは、
やはり、信仰の立場に身をおきやすいということ。
つまり、一度受容してしまうと、
永遠に教祖にはなれなくて、信徒的振る舞いをするように
なってしまいます。
補注。
厳密にいえば、
労農派的な流通形態論信仰派も、
労働価値説を放棄していない。
だから、講座派と労農派ともに、同じ穴の狢です。
補注2.
こちらの佐藤優に対する初期の見かたは以下をご参照。
https://plaza.rakuten.co.jp/juksmile/diary/200907020007/
ブログ内検索しても、間接的ヒットなので、
労働価値論ドグマを揶揄したこちらの雑記事を探すのが、
ちょっと手間になっています。
間接的に労働価値論への揶揄は以下をご参照。
https://plaza.rakuten.co.jp/juksmile/diary/201406280006/
ま、世の中には、
相変わらず、ドグマを受容したがる人がいる、ということです、ね。
佐藤優あたりは、複数ドグマをシャッフルしてきますので、
それに幻惑されてしまう人がいるのは、仕方ないでしょう。
それにしても、佐藤優は、便利な人です、ヨ。
学習塾世代の典型ですから、
いろんなお勉強をしたことを格安で開陳してくれます。
ダ=ヴィーン∀!!
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