【宮家準『日本の民俗宗教』】

学者というのは、
まず、専門を立てることから
スタートしていきます。
で、ある程度、業績がまとまると、
次に、どこへ行くか、
といっても、そんなに大胆に方向転換できる人は、
少ない。
だから、同じ領域をぐるぐると、
四十年、五十年、徘徊していく。
そして、思考回路が拡張していく人と、
拡張しないで、ぐるぐる周縁を巡るだけの人と、
二通りに分岐していく。
とはいえ、一つの中心を立てると、
周縁がよく見えてくるので、
より豊かに、俯瞰的にものがみえてくる人もおられる。
最初、中村雅彦の祈りの研究、呪いの研究、
そうしたものに引用されているものをたどると、
小松和彦、宮家準の両先生に遭遇することになった。
小松先生は、四国の高知の物部系のいざなぎ流の
フィールド調査にはまることにより、その後は、
妖怪系の路線へまっしぐらで、もっぱら、
日本の闇世界への探索者となった。
他方、宮家準先生は、修験道の祭儀研究をまとめると、
日本宗教の構造とか、日本の民俗宗教の探索など、
より拡張性のある方向に向かわれることになった。
好みの問題もあるとしても、
小松先生などは、狭く狭く入り込んでしまうタイプで、
宮家先生などは、より広く拡張していこうとするタイプで、
まぁ、両極的な存在モデルになっています。
とくに、宮家先生などは、内面をつつくよりも、
外面儀礼をつつくことに関心があり、
素材提供も、使えるものが多い。
しかし、こうした両先生は、
大学という制度枠組みの中で活動されおり、
柳田、折口両先生のような制度的枠組みを
外していこうとするタイプとは、
また、一つの対極を作ります。
民間伝承、民俗伝承、民間宗教、民間信仰などがもつ、
ダイナミックさをフォローしていくパワーは、
大学制度の枠に制約されている先生には、
期待しがたい。
しかし、派手さはないにしても、
手堅さという点では、
宮家準先生の修験道研究は、
いろんな素材提供してくれるので、
高く評価しておきたい。
あと、密教真言系と山伏、修験道系の祈祷の類似性と、
法華・日蓮系の祈祷を比較し、どれが威力あるのか、
確定しておきたい。
また、両部神道については、これまで、
ほとんど無縁であったところ、
法華・日蓮系の祈祷とのからみがあると
直感しています。
レベルを一段と下げて、
憑物研究を調べていくと、
まぁ、いろいろと面白いことが
出てきます。
ありがとう教諸派は、
憑物筋、取憑筋、在日韓国三世など、
被差別問題と絡む要素がありそうです、ね。
基本的には、連中は、祈祷の途中で、
死神筋と遭遇したと、こちらは見立てています。
それと、あと、動物精霊の処理の問題があったと
見ています。
レベル的には、下の下、から来ているようで、
だから、根強い要素をどう始末するか、
そういう問題がありそうです、ね。


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以下、ありがとう教についての
こちらの底意地の悪い記事です。
2010年8月5日（木）
■タイトル
ありがとう教喜び組開祖の守霊は死神?
■本文

ありがとう教喜び組開祖の守霊は死神?

大体、何か極端なことを主張する場合は、
その対極として、
何か極端なことがあると
こちらは想像仮説していきます。
さしたる定職もなしの状態でどう生活していくのか。
体制の秩序派ではなく、
自由の近道派に属している場合は、
何かの起死回生の逆転劇を狙うようになります。
で、この開祖の場合、
わかい頃、さんざんESP訓練をしたため、
ひとの死期、死相がわかるようになった、と。
普通、死神が取り憑くと、
自殺未遂をしたくなるようですが、
それは、一応、あったとは回顧していない。
言わないだけなのか、どうなのか。
このあたりは不明です、ね。
しかし、守霊から本人の死期はいつなのか
ちゃんと聞いているようです。
普通、役神的に守霊と幽界契約した場合、
25年から30年はいい目を見さすが、
その代償として、霊魂を抜く、と。
人の霊魂は五弁の菊座紋様をしているのだ、とか。
格別に、霊魂が向上していない場合、おいしいそうで。
このあたりは、
金井南龍とファウスト博士のミックスによる
こちらの伝聞に依拠した創作話になります。
また、悪魔の構造を唯一知っているのは
自分ではないかと、かなり自画自賛のご様子です。
だから、悪魔の罠を離脱する方法を知っている、と。
守霊召喚と、魔除けの二面効果として、
ありがとう教喜び組をご展開中のご様子です。
で、こちらは、おめでとう祝文により、
このありがとう教喜び組を崩そうと目論んでいます。
益的には、この教えは、もらう人生、受動の人生、
まぁ、ホカヒの人生のすすめだろうと解されます。
つまり、喜ばすと、貰える。
そのように、論を構成していますから、
基本は、乞食(ホカヒ)論になります。

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以下、関連記事。
2010年8月5日（木）
■タイトル
ありがとう教喜び組をめぐる冒険
■本文

ありがとう教喜び組をめぐる冒険