佐藤優の自伝的三部作

【佐藤優の自伝的三部作】


小学高学年から中学にかけての
自伝的小説は『先生と私』で、
これは夏目漱石の「こころ」から拝借した
タイトルのようです。
出来としては、これが一番秀逸でした。
中学生時代の背伸びと学習塾の詰め込みで、
息切れし、高校に入ると、
興味のないことはしなくなる。
高校時代の自伝的小説は、
『私のマルクス』で、
社青同協会派の同盟員になったことが明かされる。
しかし、無神論を徹底し、
それまでの長老派教会的プロテスタンの影響を
払拭するのが、同志社の神学部受験の動機というのは、
後からつけた理屈のようにみえて仕方ない。
労農派マルクス主義の神学的背景を探り、
より、マルクス者として基盤強固にするために、
最初、フォイエルバッハの擬制的無神論を学ぶ、
ということにしておけば、無理がなかったでしょう、ね。
彼の素質からすれば、唯物論的神学のスピノザあたりに
専門特化していれば、学者としても大成したかもしれないと
こちらは推測しています。
(しかし幾何的センスが薄いので無理か??)
わざわざ、チェコ語を学習するというのは、
やはり、その分、時間を取られています、ね。
大学時代の自伝的小説は、
『同志社大学神学部』のところ、
宗教的関心、キリスト教に興味のない人には、
退屈かもしれない。
ま、高校時代に社青同協会派の同盟員になったくらいですから、
この痕跡は、いかに脱退したとしても、その後に残ります。
逆に、最近、その度合いを深めている節が濃厚でしょう、ね。
あと、日本の歴史に対する関心は、
つけたしの感があります。
沖縄への関心は、
土着呪術の覚醒を招来しますので、
いまのその最中でしょう、ね。
それにしても、
饒舌の人で、
ええっ、そこまで暴露していいのか、
という抑制がかからないところが、
逆にいいのかもしれない。
全体に伝わるのは、
彼が学習塾世代の人で、
お勉強したことで、
飯を食うにはどうするかという勉強術に
関心がある人には、
参考になるところ大でしょう・・・・・。
しかし、過去のことを全部取り込んでいくスタイルは、
いずれ、過去の遺産が重荷になることがでてくるでしょう。
そして、引用と敷衍と要約と注釈、
という学者スタイルに文体が近づいており、
訓故注釈家的側面がかなり出ていて、
読む側からすると、引用を飛ばすようになります。
あと、学術的素養からすれば、
旧約・新約を除いて、
古代・中世を飛ばしていますので、
その点が弱点になるでしょう、ね。
いかにも、近現代に特化したという過去は、
思想的には軽くなるところが否めない。
ダ=ヴィーン∀!!

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