【シュタイナー/高橋巌訳『悪について』】
以下、
慧眼の持ち主様は、
ビジネス哲学構築上、
シュタイナー思想の善悪の二重性論が、
相当なヒントになることを見抜けるでしょう。
格別に、シュタイナー思想でなくとも、
旧約聖書の思想にビジネスモデルを見出すとか、
よくあるように、
仏教思想にビジネスモデルを重ねるとかを
日本人であれば技巧的にやっています。
二重の善悪論をご用意していくと、
あなたもきっと楽になるでしょう。
以下は、シュタイナーの二重の善悪論です。
霊界の善は利己主義。
物質界の善は利他主義。
ところが、
霊界の悪は利他主義、
物質界の悪は利己主義。
という矛盾性を抱え、
それを調整していくことが、
人間の進化なのだ、という独特の問題提起を
シュタイナーはしています。
たしかに、
元西武王国の堤清二氏によると、
企業家としての矛盾性(ワルのロンダリング)を
どこまで抱えられるかを
若い頃に全く想像できなかった、とか。
ビジネスの目的性を巡る矛盾性を
大きく抱えられることが、
ビジネスマンの素質になるとも
解すことができます。
叩けば、黒い霧煙が上がることを
どこまで許容できるか。
現実世界は、限りなく、グレーゾーンですから、
真善美聖の探索と、対極の世界になります。
利益探索と真善美聖の探索の
対極矛盾性に大きく包まれることを
ご本人がどこまで許容できるかにより、
ビジネスの拡張範囲がみえてきます。
さて、
どうして人は犯罪を犯すのか。
あるいは、どうして人を殺すのか。
このあたりの根源を
霊界上の善=利己主義を
物質界にそのまま反映させることが
悪の根源になるのだ、という
独特の見方をシュタイナーはします。
皮肉的にいいますと、
霊界上の善にマニュピレートされる人が、
物質界で犯罪を犯すのだ、と。
だから、
人は、物質界に生きる以上は、
霊界上の善=利己主義と
物質界上の善=利他主義との調整を
せざるを得ず、それが、人としての進化の
修行になるのだ、とも。
そして、
霊界上の悪は利他主義で、
物質界上の悪は利己主義で、
人は、
ともに、二界上の影響を受けている、と。
だから、
善と悪の二重構造の確率振幅において、
矛盾性の中に生きることこそが、
人進化上の試練・鍛錬になる、と。
往昔、
『悪の秘儀―アーリマンとルシファー』を
拝見するも、全く、記憶から消えていたことが、
改めて、高橋訳で、再遭遇しますと、
たしかに、シュタイナーは面白い問題提起を
していることが了解されます。
また、人間進化論の背景に、
シュタイナーは、宇宙進化論を隠しもっていますので、
宇宙進化論のドグマを拒否する人は、
どうも、シュタイナーになじめないことになります。
まぁ、ヘーゲルの歴史哲学の発展進化論に対して、
シュタイナーは、霊界哲学の発展進化論をぶつけた、
という構図を読みとることも可能でしょうか・・・・。
しかし、
ナチズム、マルクス主義に対抗しようとした
シュタイナーの三分節化運動は、
いかにも弱い感じがするのはどうしてでしょう。
戦争で人をぶっ殺すことを許容しない
政治思想はそもそも現実界では力をもたないことの
典型が三分節化運動なのかもしれない。
ダ=ヴィーン∀!!
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