いまさら「きちがい部落」のきだみのる

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【キラーコイルの秘密】
【いまさら「きちがい部落」のきだみのる】


いまでも特殊部落は存在するところ
詳しくは精査したことはない。
その現代版が
ポツンと一軒家ともいえるけど。
差別自体が現前とあったところ
いまでも、
逆差別狩りがすすむも、
バブル前後に
役場まで借り出して
注意令を触れ回っていたのは
はるかむかし。
しかし、
逆差別狩り推進主体も
いつのまにか金まみれとなり、
風化していくのも早かった。
きだみのる、という
名前だけは学生時代から周知だったところ、
こちらは日本的土着情念からは縁遠かったので
触れることはなし。
多分、いまでも上っ面だけなぞって終わり。
枯山水評論なんて参考にしないし、
独特老人論は後藤繁雄だけで終わり。
後藤本で興味深かったのは梯明秀。
異端世界渡り歩きの典型人として。
多分、現役世代が老人世代をきちがい部落に
みたててみると、ほぼ妥当するとみている。
歳を取るとどうなるのか、
それをいまの現役世代はみたくない、らしい。
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漂流怪人・きだみのる (小学館文庫) Kindle版
嵐山光三郎 (著)
青年嵐山が出会った破天荒学者の痛快評伝。
きだみのるはファーブル『昆虫記』の訳者で、戦後『モロッコ紀行』を書いた無頼派の社会学者である。雑誌『世界』に連載した『気違い部落周遊紀行』はベストセラーになり、渋谷実監督、淡島千景主演で映画になり大ヒット。嵐山は、『太陽』(平凡社)の編集部員であった28歳のとき、75歳のきだみのると謎の少女ミミくんと一緒に取材で各地をまわった。きだ怪人の破天荒な行状に隠された謎とは何か。新聞各紙、雑誌書評で絶賛の嵐の痛快評伝。
※この作品は過去に単行本版として配信されていた『漂流怪人・きだみのる』の文庫版となります。
本の長さ
227ページ
上位レビュー、対象国: 日本
半島列島人
5つ星のうち5.0 きだみのる氏の著作を読んでいる人には凄く面白い
2019年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きたのみのる氏の著作を読んでいる人。または、何がしかのことで氏の情報を持ている人。
にとっては、たいへん面白いと思います。
知らない人が、「表紙の爺さん」をみて、「読みたい」とは思うは「ない」でしょう。
私は、1冊だけですが、「にっぽん部落」を読んだことがありました。
私には衝撃的な本でした。
きだみのる氏と利害関係がある人たちにとって氏は、破天荒で、へそ曲がりで、気難しくて、屁理屈屋な人物像。
でも?、女好きで、女を口説いて関係を持つことが男性性と考え、それを実行し、67歳でミミ君誕生な性豪(笑)。
つまり、自由奔放ですね。
さらに、子供が5人。全員を認知する潔さ(?)
5人目の子「ミミ君」以外の子供は独り立ちするまで経済支援を続ける。
ミミ君の話は、続きがありますが、ネットでも検索してみてください。
このミミ君に関してネットに出ていない話を、本書で嵐山氏が書かれています。
著者の嵐山さんにとっては、思い入れの深い人物だったのがわかります。
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スカラベ
5つ星のうち4.0  きだみのる漂流記
2018年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
                            
 きだみのる(1895-1975)。79歳で没。
岩波文庫の『昆虫記』(ファーブル)の翻訳者である。
昆虫がいかにDNAの命ずるまま本能に従って生きているかをよく知っている。
だから、昆虫に倣って、きだ自身も本能に身を任せて漂流しつつ自由闊達に生きて
いくことをめざした。この本はそういった「怪人」であるきだの晩年の5年間に、
担当の若い編集者として伴走した嵐山光三郎の実録である。
 自由かってに生きている人はしばしば他人に迷惑をかける。しかもこの自由人は
日本中を最後のこどもミミちゃんと放浪している。とてもつきあいきれない
Dirty Old Manである。偏屈なじじいである。フランスに留学し近代的な知識を
身につけているだけに言うことがシニカル。例えば、
 ・・ヨーロッパから見てきた日本人は、戦前、戦後を通じて「気が狂った
  わけがわからない民族」に見えた。負けることがわかりきっている戦争に
  突入し、実際に負けると、それを「終戦」と称して祝っている。・・
とか。いつもなにかに苛立ち、戦後の日本人に失望し、根源的な怒りがちらちらと
目に宿っている。
 ・・家族団欒はヘドを催すな。女は発見や前進の危機を冒さんですよ。
  女は安定のなかにいたい。家庭なんてのは女の発案で、たえず変わる
  ものには堪えられない。餓死と贅沢のあいだを行き来するというような
  ことは女にはできないのだよ。・・
毒を吐きつつ、放浪、宴会。人の迷惑もかえりみず居座り。あまりつきあい
たくない人物である。但し子供はかわいがる。この本のなかには、ふたつの
歴史的証言がある。
 〇 甘粕正彦大尉(大杉栄夫妻を殺した)から満州でスパイにならないかと
   誘われたいきさつ。
 〇 こどもミミの養父三好京三(直木賞作家)との泥仕合的確執。
                                    
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 きだみのるさんの生き方に感銘した。
2020年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさに破天荒な人生であったであろう。
しかし、このような怪人がいたとしても、
何ら不思議ではない。
今の時代に生きておられたのなら、
お会いしたいものです。
由来の寺院に出かけてみました。
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umeko
5つ星のうち3.0 人物は面白い。
2016年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きだみのるという人物については事実を淡々と書いてあり面白いのだが、とくに全体としてはそれ以上でもそれ以下でもないという感じの作品だった。
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長崎成明
5つ星のうち4.0 5年に渡る交友を基にした、伝説のアウトロー鎮魂の記!
2016年6月9日に日本でレビュー済み
 『気違い部落周游紀行』、『ファーブル記』等で有名な山田吉彦=きだみのるに関する評伝。
 著者は、ペンネームも凄いが、祐乗坊英昭という本名も凄い、編集者、随筆家、作家、タレント。
 「何とかでR(アール)」という、椎名誠らと提唱した「昭和軽薄体」の著者による記事が、朝日新聞に掲載された時、失礼ながら「この人は駄目だ」と思った。
 流石に最近は聞かなくなったが、解り易い独得の軽みをさらに修錬させ、後年、深沢七郎、芭蕉などについて、興味深い考察を残すとは思わなんだ。
 漂泊のインテリやくざ、きだみのる翁についても、自らの体験をよく咀嚼し、極端に「上げ」も「下げ」もせず、肩の凝らない、しかし、興味深い交友録をモノにしてしまった。
 P9、全面フォトの左から二人目、平凡社『太陽』編集部員時代、28歳の嵐山が写っている。
 その隣り、坊ちゃん刈りで半ズボン、少年のように見えるのは、きだドン(嵐山風呼び名)68歳のおり人妻に産ませた娘。
 後に養父となる直木賞作家三好京三を、家庭内暴力や自らへの淫行で告発した広瀬千尋だ。
 P213~、嵐山は、『文學界』に掲載された三好の小説「子育てごっこ」を読み、「雑誌を床に叩きつけたくなった」と書いている。
 実在する著名人をモデルに注目を惹こうとする意図も察せられる三好は、確かに一癖ありそうな人物かもしれないが、小説は飽くまでも作り物だから、きだや娘との付き合いを通し、そこに生じた違和感を誇張して書いても、本人における自由の範疇では?
 きだみのるは画家の黒沢老人ではないし、千尋は奔放なリリではないし、男先生信吉は三好=佐々木久雄ではなく、女先生容子はその妻でもない。
 このあたりを汲み取らなければ、作家は自主規制をし、窮屈になって、冒険することに対して怯えてしまう。
 と、思って読み進めたが、問題は、小説を読んだ千尋から事実と異なる箇所を指摘されると、三好自身が「フィクション」と言い、世間一般には「事実」と言っていたことだ。
 どの箇所か書いてはいないが、時の人となった三好は、確かに、各新聞、雑誌、ラジオやテレビのトーク番組で、取ってつけたような、きだへの敬意を払いつつ、問題が多々あったと発言していた。
 常識、束縛、干渉、規範、慣例(きだは、税金申告書記載が苦手だったそうだ)を嫌ったきだは、社会に背を向けて放浪を続け、近世的な香りが残る共同体である部落、お互いが本音を語る契機となる酒や饗宴、地元の食材や祝祭、地に足をつけて逞しく生きる女たちを好んだ。
 しかし、逸脱して自由に生きることは容易ではなく、老いてゆく自らと、未就学児童の娘は、どの村落においても、所詮、余所者。
 きだが晩年に娘を連れて訪れた大船渡で知り合った三好は、常識の枠組を教える教諭という立場から、一方的に、放任された野生児を躾けた成功譚風に小説を仕上げるのではなく、訳あり父娘の、他者には窺い知れぬ緊密な絆、不安、憂鬱、矛盾、悲哀にも、きだを悪人にするのと同程度の豊かな想像力を及ぼし、充分配慮して書くべきだったかも。
 娘と離れてから、きだみのるは急速に衰えてゆく。
 口癖は、P152、「俺にはやる仕事が残っている。一番重要なことは長生きだ。(中略)長生きすれば、いま生きている連中の正誤がわかる」だったそうだ。
 三好の華やかな直木賞受賞式とは裏腹に、「落ちた偶像」となったきだみのるを弁解(P215 文章ママ 「弁護」の方が適切)する嵐山のエッセイが、P216~P217に掲載されていている。
 技巧に長けた名文ではないが、それ以上に故人を偲ぶ熱い思い、そして、どうしようもない無念さが伝わってきて、とても良い文章だと思う。
 瑣末なことだが、気になったことを下に。
 触れている文章を目にしたことがなく、臆測になるのだが、小田実の『何でも見てやろう』は、きだみのるの生き様に影響を受けていないか。
 そして、開高健は、きだを評価しつつ実生活に接する度怖れが増し、きだの呼び出しに応じられた時でも、敬遠していたのでは?
 P200~、大島渚のインタヴューは、どっちもどっちという感じ。
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 父子関係
2018年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芥川賞受賞「子育てごっこ」が伏線にあったとは予想外であった。
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やまと
5つ星のうち5.0 評伝文学の頂点。絶対のお薦め本。
2017年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はじめは、ただきだみのるという人物について知りたくて気軽に手にした本だった。
しかし、ラストが近づくにつれ涙が止まらなくなった。間違いなく日本文学史に残る評伝文学の頂点の一角をなす作品である。絶対のおすすめ本である。
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びいさむばでい
5つ星のうち5.0 読み終わった後、なんとも悲しい気分
2016年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 部屋の整理の際にひらひらと出てきた一枚の写真。きだみのるとミミくんと作者とカメラマンが写っている。
 この書きだしは、「このお話はノンフィクションだけどフィクションと思って読んでもいいよ」というメッセージだと受け取った。決定的な写真が、決定的な時期に、うまいぐあいに1枚だけヒラヒラとなんて、そんな運命的なことあるわけないし。
 しかし、裏切られた。この本のさいごには、ミミくんのその後の人生が書かれている。半世紀も昔の昭和の、現実感が相当失われた思い出話なのだが、やっぱり「現実」なのだ。
 途中まで作中のミミくんは謎の美少女として書かれている。架空のキャラクター設定と思えるほどに。しかし、突然、この本のさいごでは生々しいひとりの人間として登場し、扱われる。なぜ、嵐山光三郎はミミくんを「謎の少女っぽい設定」のままで終わらせなかったのか? ちょっと後味悪かないか。
 おそらく、ミミくんのその後の人生が、嵐山光三郎にとっても大事なことだったということなのだろう。
 そして、一人間の評伝に、平和で解決済みの楽しい笑えるエピソードだけをもとめた私が甘かったのである。
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【コイル独自開発路線18年分の年次目次】
18コイル独自開発路線2024労宮強制開孔の秘策開示
17コイル独自開発路線2023宝石3/4石組合せ実験
16コイル独自開発路線2022螺旋の魔術師
15コイル独自開発路線2021必須の静電気/電磁波対策
14コイル独自開発路線2020ハワイ黒魔術の探索へ
13コイル独自開発路線2019重要ヒント/感想レポ/再掲載満載
12コイル独自開発路線2018黒エネ性質の見極め
11コイル独自開発路線2017キラーコイルの小情報開示
10コイル独自開発路線2016黒吸収系の素材活用へ
09コイル独自開発路線2015アリの地上戦からハチの空中戦へ
08コイル独自開発路線2014プロ「チェンソーマン」デビュー
07コイル独自開発路線2013の勝利のダイヤモンドコイル
06コイル独自開発路線2012精神不調対策の本格化
05コイル独自開発路線2011「コイルをめぐる冒険」期
04コイル独自開発路線2010R.シュタイナー取込み
03コイル独自開発路線2009パワーグッズ黄金期
02コイル独自開発路線2008水晶とアズライトの接続採用
01コイル独自開発路線2007コイル構造に独創的秘密
(※2004-2006 下積み時代
●2006M.Gardner『自然界における左と右』
これをヒントに二重筒の超初期コイル制作
●2005矢山利彦『気の人間学』
これをヒントに密教系鈷の探索
●2004豊島泰國『日本呪術全書』
これを手引きに教室結界制作)
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