【折口信夫の霊魂信仰の研究】
折口の晩年、文部省に提出した研究テーマは、
万葉集の基礎的研究と、
日本における霊魂信仰の研究の
二つであった。
最後には、胃癌で66才で逝去した。
体質的には、憑依体質というか、
基本は、霊媒体質で、入我我入により、
かんたんに、対象に感情移入し、一体になる感覚の
持ち主のようであった。
また、民俗学のフィールド調査により、
豊富な現場知識はあったようなところ、
サイキック上の攻撃能力はあったとしても、
防御能力に関しては、抜かりがあったのではないかと、
こちらは推測している。
まぁ、彼は、最後には、胃をやられているので、
内臓の一つを取られたと、こちらは見るのである。
長生きをしなかった人、
変な死に方をした人、
いろんな病気を抱えていた人、
こういう人の書の検討をこちらはなるべく回避する。
つまり、最初から関わりをもたないようにする。
というのは、残留思念体の影響を受けることがあるので。
だから、折口にしても、
いかなる距離をとるのか、
そういう点を留意している。
だから、彼の『死者の書』などは、
あまり深入りしないし、ほとんど検討しない。
死神にとりつかれ、
彼は、自殺未遂を四回くらい若い頃にしている。
そうしたやばい体験を重ねているところ、
救われたのも、死神によってであったらしいが、
その経緯については、おそらく、本人は語らない。
わたしの感じでは、何かの取引をしたのではないかと
仮説している。つまり、25年契約をしたのではないか、と。
たいてい、悪魔とか、死神との契約期間は25年である。
その間は、とにかく、いい目を見させるが、その後は、
魂を提供する、と。
この25年契約説でいくと、
折口の寿命は、43才くらいである。
丁度のこの頃に、古代研究を発表し始めている。
それにより、延命が認められた、と。
再契約があったとすると、68才前後が彼の寿命となる。
とくに、43才頃の「河童の話」は、
要検討であろう。
ことの他、彼は、河童神像に入れあげたらしいので。
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