【折口信夫の抜け方=卒業の仕方】
折口信夫への入り方は、
古代研究三巻からです。
民俗祭祀、・・・祭祀祭式起源の方向
国文学発生論、・・・祝詞の方向
万葉の祝と呪の記号体系、・・・歌謡の方向
といったなかで、
あなたが、何に感応、反応、興味を持つか、です。
それを入り口として、
どこに抜けるかというと、
一つには、祝詞で抜けるという方法があります。
これは、賞賛、感謝、帰服、の方向で抜けることを意味します。
二つには、万葉で抜けるという方法があります。
これは、情調感覚で抜けることを意味します。
三つには、柳田国男で抜けるという方法があります。
これは、民俗伝承の方向に抜けることを意味します。
入った以上は、出ることを考えます、ね。
なかには、踏みとどまる方もおられるでしょうが、
入っている限りは、あくまでも、仮の宿の中にいます。
そこから、出て、自分独自の方向性を持つことが重要でしょう。
あるいは、入った以上は、出口があるはずと考えます。
折口信夫が古代世界の中のどこで遊んでいるのか。
そして、あなたは、折口とは別に、
どこの世界で遊ぶのか、ということです、ね。
わたしの場合は、
折口が注目していた祝詞の祭祀構造を潜ることから、
言振り、ことば磨き、そちらへ抜けて行く予定です。
それは、いかなる言語体系、言語構造を構築していくのか、
そういう問題に直面することになります。
最終的には、自分オリジナルの祝詞の作文に帰結していきます。
なかには、大笑いの祝詞を作文された方もおられます。
つまり、この世の中を笑い飛ばそう、と。
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