【平泉澄『物語日本史・上中下』】
皇国史観論者とされる一人に平泉澄(きよし)博士が
おられる、とか。
彼が少年少女向けに書いたのが
『物語日本・上中下』である。
折口信夫が『古代研究』三巻を献呈したのが、
この平泉澄博士であった。
また、相曾誠治が、
平泉博士が東京帝大退官後に
白山神社の宮司に招聘されたときに、
相曾がたずねていき、
天孫降臨説についてその是非を伺ったところ、
戸惑いを見せたことで、引き揚げた、とか。
ちなみに、平泉博士の天孫降臨説では、
天皇のルートは外来にあることに帰結してしまう、とか。
つまり、天皇外来説によると、
日本の大陸進出は、先祖がえりとして正当化しえる
イデオロギーとして利用できる点があったようである。
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