【咒術・祈祷と現世利益】

仏教系学者によるガイドが、
『咒術・祈祷と現世利益』です。
こちらは、
仏式再論を『日本霊異記』という
仏教説話から入りましたので、
基本的には、仏教のドグマの検討をしない。
それよりも、
どのように、仏式思考回路が利用され、
活用されたのか、そういう方面からの
仏式再論になっています。
実用的には、真言系と日蓮系は、
これまでほとんどパスしていました。
呪術全書をみても、
そういうところはパスしていました。
一応、目を通すという程度でした、ね。
しかし、使えるものは、どのようなものでも
活用していくのが、こちらの立場ですので、
あらためて、日蓮系、法華経系の祈祷、呪術、霊術に
着目しています。
ほとんど、ファナチックになるのも、
かれらですが、
そのファナチックの由縁たるものも
この際なので、探索しておく予定です。
まぁ、総じて、日本霊異記にもあるように、
仏式の現世利益誘導的な思考回路は、
お話を創作するのが得意ということです、ね。
そして、妙な因果律の話を創作するのも得意です。
あとは、そういうものが有効なのかは、
実地検証されるだけのことになります。
観音利益譚、
法華利益譚、
など、
本当なのかは、少し実験すれば、
了解されることでしょう。