【先祖の話、幽冥談、石神問答、日本の祭】

【先祖の話、幽冥談、石神問答、日本の祭】


宣長の黄泉の国行き論に満足しない場合、
あらためて、
霊魂、他界、という問題に向き合うことになります。
平田篤胤は、あちらの世界とこちらの世界の交差する可能性、
そういうものに注目しているところ、どちらかというと、
パラレルワールド論になっているようです。
宣長の場合は、
あちらの世界とこちらの世界は、分断されている感じです。
で、平田学派の一つの流れとして、
宮地巌夫系の神仙神道の
道があるところ、これは、高級天狗系とかかわりがあるので、
好き好んでそういう道に行こうとする人は少ない。
そして、この系譜をひいた歌人・松浦辰男が
柳田の師匠のひとりであるため、
実は、宮地神仙神道のほうにも、
柳田は意外にも詳しいのではないかとの風評が立っていた。
しかし、
そういう道の実践派ではなかった、と折口は述懐します。
さて、柳田国男への踏み込みは、まだ浅いところ、
折口信夫との対談集から始まり、
先祖の話、
日本の祭、
海上の道、
石神問答、
幽冥談、
このあたりに、こちらの関心が集まっています。
定本・全集36冊(31冊+別巻5冊)ゲットしましたので、
1/3は検討するでしょう。
テーマ的には、
小さな神々の探索、祭祀装置の探索になります。
役神化するものはどれにするか。
そういう課題も抱えます。
折口信夫検討は、
ずばり、祝詞、記紀の検討に繋がっていきます。
まぁ、
コイル開発の背景を拡大してきたということです、ね。
銅鐸の双頭渦巻きの初期の意図は何であったのか、とか
中国古代の王=鉞渦巻きの意図は何であったのか、とか
そうい問題を深めることも狙っていますので。

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