万葉806銀母金母玉母奈二世武二
万葉集806
銀母 金母玉母 奈二世武二
しろがねも くがねもたまも なにせむに
麻佐礼留多加良 古ニ斯迦米夜母
まされるたから こにしかめやも
万葉集で知っているといえば、憶良の歌です、ね。
それ以外は、不知のものが多い。
なんとなく、万葉仮名で綴ると、
それらしく見えてくるから不思議です。
言(こと)振り次第。
まずは、情調、情念、感情から入る方がおられます。
若いときは、感情をもてあましますので、
万葉集の中に、現在の自分の心境をさぐることが多い。
万葉集3896
家ニ底母 多由多敷命 浪乃宇部二
いへにても たゆたふいのち なみのうへに
思之乎礼波 於久香之良受母
おもひしおれば おくかしらずも
孤独者の意識の極限?
これを万葉の中でこの一首として折口信夫は上げます。
へぇーーーーですが、訳者の心境なのでしょう。。。。
歌人、詩人でもある方の
言振りの威力は、呪力のように、
何かを鎮魂または増幅していくのでしょう。
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