【万葉集の隠語解読・・・】
万葉1766
吾妹子は釧にあらなむ
左手の吾が奥の手に
纏きていなましを
巻九の反歌である。
しかし、
「釧」は腕輪であると仮説すると、
その腕輪を女に見立て、
男の手にはめるのだ、と読める。
口語訳は、折口訳を参照すると、
釧に対する注釈はない。
要するに、人間は釧ではないので、
連れていくワケに行かないと、
さらりと、折口は解釈している。
たしかに、
男女関係がどうか、
という観点から万葉集を見ると、
いたるところに、隠語めいたものが
散在しているのだ、とか・・・・
こうした解釈をするのは、
出雲系の谷戸卓彦の『万葉集新訳』である。
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